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いつの日にか、俺は彼女に、告白をしようとした。でも、どんな機会が訪れようが、かならず邪魔が入る。それは、有形無形の者たちが、俺の恋路の邪魔をしているような錯覚にも陥らせる。そんな奴らに負けてたまるか。
彼と出会ったのは小学校。
1年生の入学式の日に、初めての友達として、私と彼は隣同士の席になった。
「よろしくねっ」
私はできる限りの笑みを浮かべて、彼に話しかけた。
その時の彼の返事は、余り覚えていない。
なにせ、自分のことだけでいっぱいいっぱいだからだ。
緊張していたということもあって、それから私たちは友達になったということ以外、記憶は定かではない。
友達といっても、1週間に1度ぐらい遊ぶって言った感じの、普通の友達だ。
私には、その時にはもっと親しくしていた子がいた。
いつもはそっちの子と遊んでいたけども、たまに彼が混ざるといった感じだ。
当時の私は、別にそれでも楽しければいいと考えていたから、問題は何もなかった。
恋とか愛とかと無縁の世界に生きていたからだ。