◇お出かけ◇
「琉嘉ちゃーん、朝だよ。起きて」
翌朝、堤さんの声で目を覚ます。もう朝か。
起きるとすぐに体温計を渡される。これで熱あったら泣くよ。まぁ、大丈夫だったからよかったけど。
安心したところでようやく朝ごはん。しっかり食べておかなくちゃ、体力が持たない。堤さんにもそう言われて、残さないように食べる。
食べ終えてから時計を見てみると、もう8時半を過ぎていた。ヤバイ。早く準備しなきゃ。
そう思って急いで歯を磨きに行く。歯を磨いて寝癖を直し、顔を洗う。それをいつもは10分近くかかるのを、今日は5分で済ませた。新記録だ。
そして、着替える。服は昨日の晩のうちに準備しておいたため、選ぶ必要はない。楽だ。
「琉嘉。準備は出来てるか?」
「うん」
ちょうど着替え終えた頃、お父さんが迎えに来た。私は返事をして、お父さんに着いて行く。
「お父さん、みんなは車?」
「あぁ。寒いからって出てこなかった。車に着いたら文句でも言ってやるといい」
「そうする」
車だと話しにくいのに。寒いって言ったって車から病院の入り口までのちょっとの間じゃないか。
文句言ってやる。盛大に言ってやる。
そして病室を出ると、そこに玲君が立っていた。
「いってらっしゃい、琉嘉。土産話を期待してるから、しっかり楽しんでおいで。土産話がなかったらおにーさん悲しみで病室に引きこもっちゃうからね♪」
「うん。ちゃんと土産話は準備しておく。写真もたくさん撮ってくるから戻ってきたら一緒に見よう」
「あぁ。楽しみに待ってるよ」
そう言って私はお父さんの後を追う。離れるな、とのお達しもありましたし。
そして車に着くと、みんなが中で喋っていた。それだけ元気なら車から降りて病院内まで来ても大丈夫だっただろうに。
「あ、琉嘉ちゃん久しぶり。体調は大丈夫?」
「久しぶりー、伯母さん。今のところ大丈夫ー」
「おー、琉嘉久しぶりー。元気そうでなによりだー」
「うん、会うのどれだけ振りだっけ?彩ねぇがずっと部活で忙しかったからかなり会ってないよね?」
車に入ると、まず、母の姉である伯母が話しかけてきた。そして、次に話しかけてきたのは従姉の彩夏姉ちゃん。通称彩ねぇ。ちなみに、高校2年生。
二人とも会うのはかなり久しぶりだ。
「琉嘉。挨拶は車に乗ってからでも出来るだろう。早く乗ってシートベルトを付けろ」
「はーい」
そして私たちは出発した。
ちなみに今日のメンバーは、お父さん、お母さん、伯母さん、彩ねぇ、そして私の5人。いざ出発!
「ところで、今日は伯父さん来なかったの?」
「あぁ、おとーさん今日休日出勤入っちゃってさー。琉嘉に会うの楽しみにしてたんだけどねー。李旺は部活だっけ?」
「そっかー。伯父さんもずっと会ってなかったから楽しみにしてたんだけどなー」
「ていうか、あんたたちテンポ似てるわね」
いきなり口を挟んできたのは助手席に座っているお母さんだった。
ついでに、さりげなくスルーされた李旺とは、私の2つ上のお兄ちゃんである。
「んー、彩ねぇと一緒にいると何故かこうなっちゃうんだよねー」
「えー?私のせいー?てか、李旺に関する質問、さりげなくスルーしたね?」
ついでに、私と彩ねぇ、そして伯母さんが後部座席に座っている。
「だーって、彩ねぇがいないときの喋り方普通だもん。伯母さんもそう思わないー?」
「んー。そうさねぇ。確かに琉嘉ちゃんは彩夏と一緒だとのんびりした口調になるんだよね」
「えー!?お母さんまでそう思うのー?私のせいじゃないよー」
私はまたもスルーする。ずっと会いに来てくれない李旺にぃなんて知りません。
そうやって車の中ではしゃぐ。そして、疲れた。しばらく喋りたくない。
「琉嘉、疲れたの?ジュース飲む?」
助手席からお母さんが私の状況を見てジュースを差し出す。私はそれをありがたく受け取り、飲んだ。美味しい。
「琉嘉。どうせ着くまでに時間かかるからしばらく寝てなさい。眠って、体力を温存しておきなさい」
「んー。着くまでに後どのくらいかかりそう?」
「あと1、2時間くらいかかるだろう」
私が質問をすると、運転中のお父さんが前を見たままで答えてくれた。うん、それだけかかるなら寝てようかな。
そう思って彩ねぇの肩に頭を置く。そうしたら、伯母さんが恐らくひざ掛けであろう物を掛けてくれる。気持ち良いな。
彩ねぇの肩からも熱が伝わる。うとうとする………。
堕ちる。堕ちていく。夢の世界へ、堕ちゆく。
「寝ちゃった?」
「うん。寝ちゃったっポイねぇー」
まだ、何とか起きてる。でも、起きてるのは頭だけみたいだ。口を開こうとしても動かせない。
「ホント、寝顔は昔から全然変わってないね」
彩ねぇがそう言って私の頭を撫でる。彩ねぇの暖かい手が、睡魔を呼び込む。
……………堕ちた。
揺れる。体が、揺れる。声が聞こえる。
「るーかぁー。着いたよー。起きてー。ていうか琉嘉が起きないと動けないから早く起きてー」
「琉嘉ちゃん、着いたよ。起きて」
彩ねぇと伯母さんの声で目を開ける。すでに車のエンジンは切られていた。
「んあ?もう着いたの?」
「ああ。予想以上に早く着いたんだ」
そう言われて、腕時計の時間を見る。病院を出てからまだ1時間しか経っていない。
「ふえー、お父さんかなり飛ばしたんだねー」
「車が少なかっただけだ。ま、いい。お母さんは先にチケットを買いに行ってる。俺たちも行くぞ」
「はーい」
そう言ってチケット売り場へ急ぐと、すでにお母さんはチケットを買い終え、のんびりと待っていた。
「遅かったわねー。琉嘉が中々起きなかったの?」
「うんー。呼んでも揺らしても中々起きないから苦労したよー」
「そ、そんなに何回も起こしたの?」
「うん。まず私が起こしてー、起きないからお母さんにも呼んでもらってー、それでも起きないから叔父さんに起こしてもらってー、でも起きなかった」
「………そ、それはお手数をおかけしまして……」
まさかそこまでひどいとは思っていなかった。予想以上だ。
このままだとその話が延々と続きそうな予感がした私は、お母さんの手を取り、入場ゲートのほうへ足を向けた。
「ほ、ほら。そんな入り口で話してないで早く入ろう。いっぱい遊びたいし」
「そうね。琉嘉のためにも、この辺でこの話は止めてあげましょうか。さ、みんな、行きましょう」
そして、みんなでゲートを潜る。さぁ、先ずはどこへ行きましょうか。
「ね、最初どこ行く!?」
「琉嘉はどこに行きたいー?」
「ジェットコースター!!」
私が言うと、彩ねぇが嫌そうな顔をした。あれ?彩ねぇはジェットコースター苦手だったっけ?
そう思いつつ首をかしげていると、横から突如おばさんが口を挟んだ。
「いいわねぇ。じゃあ、先ずはジェットコースターのエリアに行きましょう。彩夏、あなたももちろん乗るのよね?」
彩ねぇがすっごく嫌そうな顔をする。やっぱり嫌いなのか。
だが、伯母さんは彩ねぇに有無を言わせず、引っ張ってゆく。……伯母さん強いな。
「そんな引っ張ってっても私、ジェットコースター乗る気ないよー?」
引っ張られ続けている彩ねぇが口を開く。
「嫌がる人間を無理やり乗せて怖がらせるのが楽しいんじゃない」
そんな彩ねぇに対して手加減なしの伯母さん。ていうか、無理やりて、アンタ鬼か。
「乗せられる前に逃げるからいいよー」
「お母さんが易々と逃がすと思う?」
「思わないけど逃げる。大体さー、ジェットコースターに乗りたがってるのは琉嘉なんだからさー、琉嘉が乗ればいいんじゃん?」
「え?琉嘉ちゃんも、彩夏と一緒に乗りたいでしょう?」
本気の親子バトル勃発。さすがはお母さんと同じ血が流れてるだけある。後ろから阿修羅が登場しそうな恐ろしさだ。
そんな中々終わる気配のないバトルの中、いきなりこっちに話が振られる。えと、どう答えれば良いのかな?
「彩夏と一緒に乗りたいでしょう?」
うん、怖いな。軽く脅されてる感じがしなくもない。
「お母さん、琉嘉が困ってるからやめなってー」
彩ねぇから救いの手が伸びた。でも、ゴメン。やっぱり一緒に楽しみたいな。
「んー、確かに、一緒に乗りたい。久しぶりに会ったんだから、一緒に楽しみたい」
そんな私の言葉に、片や嬉しそうな表情をし、片や裏切り者ーと言う目で私を見つめる。
勿論、前者は伯母さんで後者は彩ねぇだ。
うん、ゴメンね彩ねぇ。でも、この1回だけは一緒に乗って欲しいな。
そして、私と彩ねぇ、伯母さんとお母さんの組み合わせで席に着く。お父さんは下で荷物番をしている。
ゆっくりと、コースターが動く。少しずつ、上に上がっていく。
ちなみに、横の彩ねぇを見ていると面白い。上に上がっていくごとに、表情がコロコロ変わる。
「彩ねぇ、大丈夫?」
「大丈夫じゃない。ていうか、コレっきりだからね。もう乗らないからね」
「うん。ありがとね、彩ねぇ」
私がそう言うと同時に、コースターは最頂点に到達する。さぁ、今からがジェットコースターの一番楽しいところですね。
そして、彩ねぇには一番嫌なポイントですね。
「きゃあああぁぁあぁぁぁぁあぁぁぁぁぁあああぁぁ」
案の定、急降下している間、彩ねぇは悲鳴を上げ続けた。コレ、そんなに悲鳴を上げるものかな?楽しかったけど。
そしてスタート地点に戻り、降りると、彩ねぇはフラフラしていた。
「彩ねぇ、大丈夫?」
「大丈夫じゃない。フラフラするし、気持ち悪い」
すでに、のんびりした口調で話す余裕もないようだ。それを見かねた伯母さんが彩ねぇに声をかける。
「彩夏。何か飲み物買って来るけど何がいい?」
「冷たいのならなんでもいい」
「そう。琉嘉ちゃんは何が良い?」
「あ、えと、その…」
「決めきれないのなら伯母さんと一緒に買いに行ってきなさい。お母さんは彩ちゃんに付いてるから」
悩んでいると、横からお母さんが口を挟む。声のするほうを見ると、お母さんはいつの間にかお父さんの横に座っていた。その横に手招きをして彩ねぇを座らせる。
「うん。じゃあ、行ってくるね」
そして私は伯母さんと一緒に自販機を探した。幸い、然程探さずに見つけることが出来た。
自販機を見つけると、おばさんは先ずコーヒーを3本買う。伯母さんの分と、お父さん、お母さんの分だ。
そして、缶を取ると、次は彩ねぇのを買う。無難にスポーツドリンクを選択した模様。
「琉嘉ちゃんはどれが良い?ゆっくり考えて良いよ」
そう言われて、自販機にある商品を上から順番にじっくり見る。そして、一通り見て、すぐに決めた。
すでに伯母さんがお金を入れていたので、決めた瞬間に押す。ちなみに、選んだのはカルピスだった。
「ただいまー。彩ねぇ調子どう?」
「おかえりー。大分良いよー。ゆっくり休んだしねー」
そのようだ。彩ねぇにのんびりとした口調が戻れば大体大丈夫だろう。そう思いながら、買ってきた飲み物を渡していく。
「お、アクエリアスじゃん。お母さん、ナイスチョイス」
彩ねぇはそう言って買ってきたアクエリをゴクゴクと飲んでいく。
「琉嘉は何にしたの?」
「カルピス。少し飲む?」
カルピスを差し出しながら言うと、彩ねぇは「少し貰うね」といってカルピスを受け取る。そしてその代わりにアクエリを差し出した。
「飲んで良いよー」
私はその言葉に甘えてアクエリを貰う。
そして、その後はお化け屋敷や観覧車など、遊園地の定番とも言えるアトラクションでたくさん遊んだ。写真もたくさん撮った。
そして、その楽しみももうそろそろ終わりを告げようとしている。それは、お母さんの一言。
「そろそろ帰りましょうか」
「そうだな。暗くなってきたし」
帰らなきゃ。分かっていても、辛い。この楽しみが、いつまでも終わって欲しくない。でも、終わらせなきゃ。
「琉嘉。どうする?帰る?まだ遊びたい?」
「うん、帰ろう。早く帰らないとみんな明日が辛いもんねっ」
泣きそうだ。でも、泣いたらダメだ。コレが最後って言うわけじゃない。また、来ようと思えば来れる。
だから、今日は帰ろう。
「そうか。じゃあ、帰ろうか」
「あー、ちょっと待って、叔父さん」
「どうした?」
「お土産屋さん行こうよー。友達にお土産買いたいしさー」
そう言って、私たちはお土産屋さんに移動する。
お土産屋に着くと、お父さんが私の顔を覗いて、言った。
「琉嘉。欲しいのないか?あったら買ってやるぞ?」
「いいの!?」
「あぁ。ただ、高すぎるのは止めてくれよ?」
そう言われて、店内の商品を見渡す。一つのぬいぐるみに、目が止まる。
「それがいいのか?」
ジッと見ていると、それに気が付いたお父さんが声をかけてきた。
「…うん」
「よし。じゃあ会計済ませてくるから待ってなさい」
「ありがとう、お父さん」
そして会計を済ませたぬいぐるみを受け取る。……病室に飾ろう。
そう思っていると、いつの間にか彩ねぇも会計を済ませたらしく、私の手を引いて店から出た。
「よっし、ご飯食べて帰ろー」
「そうね。晩御飯にちょうど良い時間ね。誰か、何か食べたいものある?」
「琉嘉ちゃん。食べたいもの、ない?」
「琉嘉が食べたいヤツなら何でもいいよー」
「琉嘉、リクエストがあるなら言いなさい」
あの、私に考えるの全部押し付けないでもらえます?ていうか、何で私なの?
「だって、琉嘉ちゃん、普段は好きなものを好きな時に食べられないでしょ。だからよー」
至極あっさりとした答えが返ってきた。うん、たしかにそうだけどさ。そうなんだけど、いきなり言われても決めれませんて。
「何食べるかはどうでもいいから、とりあえず車に戻らないか?寒くてしょうがないんだが」
今まで沈黙を保っていたお父さんが口を開く。みんながそれに同意して、車に移動した。
私は移動の間も食べたいものを考える。
というか、食べたいものは沢山ある。カレーとか、ハヤシライスとか、刺身とか。うう、悩む。
そうこう思っているうちに、車に到着する。来る時と同じ配置で乗り込むと、助手席のお母さんが此方を向いて言った。
「琉嘉。食べたいもの、決まった?候補があるなら全部言っちゃいなさい」
それでは遠慮なく。
「カレーにハヤシライス。お刺身。ハンバーグ。シチュー。この中のならどれでも良いや」
「なら、ハンバーグにするか?近くにハンバーグのうまい店があったはずだろう」
お父さんが決定し、車を発進させる。ハンバーグが美味しい店かぁ。楽しみだな。
そして、然程長い時間を掛けず、その店に到着した。
………結論。すっごい美味しかった。上に乗ったチーズはトロトロで美味しいし、ハンバーグを切ると肉汁が溢れ出すし、肉はすっごい柔らかいし。
「美味しかったか?琉嘉」
「うん!すっごい美味しかったっ!」
「そうかそうか。それは良かった」
お父さんはそういいながら私の頭を撫でる。あったかくて気持ち良いな。
そしてご飯を食べてからは、寄り道をすることなく病院へと戻った。
「じゃあね、琉嘉ちゃん。また遊びに来るから、そのときも何処か行こうね」
「じゃねー、琉嘉ぁ。また部活休めたら一緒に遊ぼーねー」
「うん。また今度ね」
そう言って私は車から降りる。……とここで、ふと思い出す。おじいちゃんへの手紙のことを。
「あ!!」
「何っ!?」
「どうしたの?」
「琉嘉どしたー?」
「どうしたんだ?琉嘉」
私が突然大きな声を出すのでみんなが反応する。
「お父さん、ちょっと待ってて!手紙取って来る!せっかく書いたんだから、明日出して!」
私はそう言って病院へ、無理をしないよう急ぐ。エレベーターに乗り込んで、そのときにやっと後ろにお母さんが来ていることに気が付いた。
「あら?やっと気が付いた?」
さすが意地悪ままん。わざと何も言わずに着いてきたようだ。
「何でお母さんが着いてきてるの?」
「あなたが病室に戻った後にまた車に戻ってこなくても良いように。それに、先生にも一言戻りました、って言っておくべきかと思って」
さいですか。
そして、5階に着くと、私は病室へ、お母さんはナースステーションへ向かう。先生に何を言うつもりなんだろう。
まぁ、いいか。そう思いながら手紙を取る。戻ると、お母さんはまだお話中だった。
「お母さん、コレ、自分でお父さんのところに持っていくね。ついでに、お母さんは先生とお話中だって伝えとく」
「ん?あぁ、お願いね」
話し続ける二人を無視して私は車へ向かう。外へ出ると、冷たい空気が頬に触れる。寒いな。
コンコンッ。運転席の窓を叩いて、開けるよう促す。すると、お父さんはすぐに開けてくれた。
「はい、コレ手紙。あと、お母さんは今先生とお話中。後どれくらいかかるかは不明ー」
「分かった。じゃあ、コレは明日ちゃんと投函しておくよ」
「うん。よろしくー」
「さ、琉嘉は早く病院に戻りな?こんなところで話してたら風邪を引くから」
「うん。分かっ……」
分かった、と言いたかったのだが、言い切れなかった。「クシュンッ」というくしゃみの音に妨害されたからだ。
「ほら、くしゃみが出てる。これ以上ひどくなる前に戻るんだ。いいね?」
「はぁい。んじゃ、伯母さん、彩ねぇ。また今度ねー」
「んじゃぁねー、琉嘉。また今度ー」
「じゃあね、琉嘉ちゃん」
私はそう言って病院へ戻る。エレベータに乗り、5階に着くと、そこには終わる気配のない話をしているお母さんがいた。
「お母さん、まだお話してたの?」
「あら?もう戻ってきたの?…って、体がかなり冷えてるわね。早く着替えなさい。では、先生。失礼します」
「じゃあ、琉嘉ちゃん。今日はあったかくして眠るんだよ」
「はーい」
私は病室に戻って着替え、そのまま布団に潜り込んだ。
そして、そのまま眠りについていた。