表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/39

それは、デートですか? ・1

Side 美咲



「どこか、お出かけですか?」


掛けられた声に、美咲の体が不自然なほど強張った。

音がしそうなほどゆっくりとした動作で後ろを振り向くと、歯ブラシを銜えた加藤くんの姿。

Tシャツにスウェット姿なのは、起きたばかりだからだろう。


美咲は玄関で靴に片足を突っ込んだまま、ぎこちなく口端を持ち上げた。

「ん? いや、ほら。仕事……」

「私服で?」

――

「……そう」

――

「お疲れ様です、いってらっしゃい」

なんとなく間があった気がするけれど、加藤くんは銜えていた歯ブラシを手に持ってにこやかに笑った。

なので美咲も微笑み返して、玄関を閉めた。



ドアにもたれて、美咲は改めて自分の格好を見る。



ロング丈のフレアスカート、ベージュのツインニット。

淡いカラーのバックバンドサンダル。

おまけに、いつもは括っている髪は何もせずおろしただけ。



仕事には見えないよね? あーっ、ホント見えないよね??


阿呆な事言っちゃったと肩を落として、美咲の一日は始まった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ