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二丁目の駐車場  作者: 雨後乃筍
第三部

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15/16

元・駐車場管理会社社員の告白(匿名を条件に行ったインタビュー)

 ああ、あの車の旦那さんね。可哀想に。

 奥さん重度の熱中症で、脳に障害が残ったらしいね。会の施設に入っているよ。回復は見込めないらしいけどね。


 子供は…まあ、そういうことだ。


 旦那さんは車を処分しようとしたが、私が止めたんだよ。

 いや止めざるを得なかった。


「産声の会」の教義では、一度捧げられた供物は動かしてはならない。

 我々の未来のためなんだよ。


 あの十三区画の下には、昭和の終わりに選ばれた子供たちが眠っている。

 当時、世間を騒がせた連続幼女誘拐殺人事件があっただろう?


 警察は一人の男を逮捕したが、あれは氷山の一角だ。


 報道されなかった行方不明児たちは、選ばれたのさ。


 生きたまま「箱」に入れられ、十日間「孵化」を待った子供達だ。

 次の世界を明るく照らす、灯火となるためにね。


 今でも日本は平和だろう?孵化したのさ。


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