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二丁目の駐車場  作者: 雨後乃筍
第二部

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10/16

飯塚敏郎の日記(昭和64年1月5日)

 年が明けたが、世の中は自粛ムードで暗い。我が家も年末年始バタバタだった。


「おめでとう」も控えめだし、観光も大打撃を受けているという。


 テレビ番組も静かなものだ。


 そんな世の中とは関係なく、我が家には喜ばしいニュースがあった。


 先週、里美が無事に男の子を産んだのだ。名前はかけるにした。病院の送迎に車を使ったが、里美が妙な事を言った。

「駐車場、あそこの地面だけ熱くない?」

 真冬のコンクリートにそんなわけないだろう。もしかしたら産後鬱と言うやつかもしれない。


 それより、管理会社から、急いで契約書の捺印をと言われた。

 日付は昭和64年1月7日。年号が変わるかもしれないからと随分と急かされた。


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