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後日談

イテハルン王国の都の通りをショーンは新聞を読みながら歩いていた。

 ここ数日騎士団に拘束され取り調べを受けていたが、ようやく無実が証明されて自由の身となった。

 ショーンが勾留されている間に情勢は一変していた。イテハルン王国に侵攻するという噂のトナーリャ王国は王子同士の継承権争いにより内戦状態となり、それを鎮圧する為セイレン姫が民衆と立ち上がった。

 現在、セイレン姫は民衆から推され、貴族達も王都で戦闘を行った二人の王子を支援する事は出来ずセイレンを支持する動きが出てきている。

 数日前まで名前すら上がらなかったセイレンが今や次期国王最有力候補となった。

「遂に国まで潰すのか……なんて恐ろしい奴だ」

 新聞の記事を読みながらショーンは呟いた。ホーディの力の恐ろしさを知っているショーンだがその足取りは軽かった。

 無実が証明された事とトナーリャが混乱していると言うことはホーディがトナーリャに入国した事が分かったからである。

「でも厄介払いはできたこれで一安心だ」

 新聞を丸めてご機嫌に振り回しながらショーンは商人ギルドに向かった。

 久しぶりに訪れた商人ギルドはいつもと変わらず皆忙しそうに働いていた。ショーンもこれから溜まっているギルド長の仕事を処理しなければならない。

 ショーンが商人ギルドに入ると受付で大きな声が聞こえてきた。その声を聞いた瞬間ショーンは歩みを止めた。血の気が一瞬で引いていくのが感じ取れて。

 その声は明るく元気で快活なショーンにとってドラゴンの咆哮より恐ろしい声であった。

「アンさんお久しぶりです!向こうで働けなくなったので戻ってきました。こっちで仕事はありませんか?」

 ホーディはこの商人ギルドに戻ってきた。

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