2話目─異世界─
本日2本目となります。
ぶっちゃけ説明っぽい支離滅裂文なんじゃないかなっとか思ったり思わなかったり
次回から戦闘描写とか少しずつ書きたいなって思っております
「勇者様失礼致します」
そんな、声で目が覚めた
ああ…夢じゃないよね、やっぱり…
身体を起こすとドアには黒の動きやすさを重視したドレスそして、家政婦さんがつけるようなエプロン。
そう…俗に言うメイドさんだ
「さすが、異世界つーか…うん、居るところには居るんだな、やっぱり」
とか独り言呟いてると。
怪訝な顔に見られた…はい、普通の日本人からしたら、やっぱり珍しいんです…
心の中で抗議してみたり…
「いえ、なんでもないです、それで、何の御用で?」
「はい、まずは、こちらに着替えていただきまして、その後朝食の準備をしておりますので、食堂へご案内させていただきたく」
なるほど、まぁ、要は「早く着替えて飯食べに来てくれ」って事ですね。
「わかりました、えーと…着替えるんで、テーブルのところにでも置いてもらっていいですか?」
「いえ、お手伝いさせていただきます」
え?いや!ちょっ…アッー!!
有無を言わせず着替えさせられた…なんという早業…これがメイドさんか…
「では、ご案内させていただきます、こちらです」
「あ、はい…お願いします…」
このメイドさん強引というか、なんというか仕事が速いな…悔しい!でも!…ああっ置いてかないでメイドさん!
ついてみるとそこは、西洋の城にありそうな、食堂です、はい数名のメイドさんと配膳台、コックさんらしき人。
なんつーか現実離れの一言ですね…そういえば、食材とかは俺のいた世界と同じなんだろうかと少し不安になったんだが。
その不安も杞憂に終わったわけで。
パンっぽい物、魚料理っぽい物、コーンスープみたいな物にサラダっぽい物。
うん…とりあえず、見た目はまったく同じだし、臭いも同じ!そして、めっちゃうまそう!
「ちょうど、準備も終わったようですね…勇者様こちらへどうぞ」
「あ、ありがとうございます」
誘導されて、一番奥の上座へ座らせてもらい朝食を頂きました。
率直に言うと、ものすごくおいしかったです。
人間、お腹が膨れると幸せになれるよね、おいしい料理だし。
「ごちそうさまでした」
「では、片付けはこちらの者で行いますので、謁見の間までご案内致します」
謁見の間ねぇ…やっぱり国王様とか大臣とか居るんかねぇ。
昨日の事といい、けんか腰で言ったら殺されそうだし、営業スマイルで頑張りますかね。
「68人目の勇者様をお連れしました」
謁見の間の前にて、西洋の甲冑を来た偉そうな(実際偉いんだろう)中年の男性に声を掛け下がってゆく。
メイドさんカムバーック!!めっちゃ睨まれてるんですがああああああ!
「ようこそ我がノワルへ、私は騎兵将軍のゴルバールと申します、以後よろしくお願いします」
「あ、はい長谷川瞬と言います、こちらこそよろしくお願いします…」
将軍というと昨日の俺の目の前の人も将軍って呼ばれてたな、けど将軍って軍事関係の最高指導者って意味じゃなかったか?
まぁ、異世界だし、微妙に違うのかもしれないな。
「では、こちらへ、国王様がお待ちです」
ギギギと、重苦しい音を出しながら、謁見の間のドアが開けてゆく。
玉座の前まで案内し、ゴルバールさんは玉座の左側へ移動していった。
なんというか、すごく不安です…
と、とりあえず国王様?らしき人に挨拶しなきゃな…
「お初にお目にかかります、国王様…自分は長谷川瞬と申します」
失礼の無い挨拶できたよね…?ちゃんと出来てたらいいなぁ…
「うむ…よく来てくれた68人目の勇者よ…我は27代目ノワル国王アルグリオ・アルマ・ノワルである」
なんとまぁ…存在感が違いすぎますね。
RPGとかの王様とかそうゆうレベルじゃないわこれ…
「して、勇者よお主を呼んだのはだ、お主を召喚した理由やお主の能力の調査なのでな…出来れば協力してほしい」
「それに関してはこちらからも聞きしたかったので、お願いします」
能力つっても、俺に何があるとは思えないんだけどねぇ…
「では、術兵将軍よ、説明の方任せたぞ」
術兵将軍か、たぶん昨日の爺さんっぽい人かね…
「自己紹介がまだでしたな、私は術兵将軍のバルバナと申します、以後お見知りおきを」
うん、やっぱり昨日の人か、やっぱり、将軍って言うだけあって雰囲気あるんだよなぁ…
「まず、この大陸の情勢から説明させていただきます」
昨日よりかは幾分かは聞ける体勢だし、たぶん大丈夫だ、頑張れ俺!
「昨日もお話しました、ここ『ベルーシェ大陸』ですが、大陸は簡単に言って菱形となっています。
そしてその大陸にはノワルを含めまして、現在10ヶ国ほどの国がございます。
まず、この大陸1の領地と人口を誇りますノワル国
北東にある属国アルダーナ国
南東にある属国ヒッガーザ国
最北端にある小国ドリムス
南にありますエジュアダ国
最南端にある国アグァラ
北西にございますアッシュ国
南西にございますオーグァ国
ヒッガーザ国の東にございます魔族の国アグニス
最後に、魔族の国の同盟国レグ国」
少し一息をいれてから、説明を再開し始めた
「アルダーナ・ヒッガーザ国は人間が暮らす国となっておりまして
ドリムスは人間が暮らしておりますが異教徒が居りまして、友好とは言えませぬ。稀にですが戦闘も起きておりますので、
南のエジュアダ国はエルフ等妖精族が治めておりまして、こちらも友好とは言えませんがエジュアダ国はアグァラ国と戦争中ですので、ノワル国とは現在同盟関係ではございます。
また、アッシュ国にはドラゴン・ドラゴニア族が治めております、オーグァ国は巨人族が治めておりまして、こちらも戦争中でして激戦を繰り広げているようですな、ただ山脈に阻まれておりまして
通行手段が険しい山を越えるか川を越えるかしか手段がございませんので、何も手出しはできないといった状態でございます。
最後に魔族国アグニスとレグ国ですが、我がノワル国・アルダーナ国・ヒッガーナ国が3国体制にて抑えておりますが、魔族軍の猛攻にて少しずつではありますが
押されてるのが現状でございます。
このままではヒッガーナ国の首都が落ちるのも時間の問題という事でして、手を考える時にですな、召喚魔法と異世界の人間の能力等が書かれた文献を見つけましてな。
心苦しいのですが、シュン様をはじめ異世界の方々を召喚し是非とも魔族国を滅ぼしていただきたく、召喚させていただきました。
最後に能力についてですが。その文献によりますと
『異世界人、召還時、何らかの能力得り、その力を持って、悪と戦わん』
お恥ずかしながら魔族には我らでは質で負けてしまいまして、どうしようもないのです。なので異世界人、いえ勇者を召喚させていただきました」
話が長いな…途中で軽く寝かけた…
要約すると異世界人は勇者で、魔族に対抗するには勇者の力が必要だから力を貸してくれ。
って事だろうね。
「わかりました、まだ全てに納得できたわけではございませんが、出来る限り協力させてください」
まぁ…テンプレだけどこんな感じなら大丈夫でしょうね
「おお…さすがは我らが勇者、皆のもの勇者に感謝を!」
「「「「勇者に感謝を」」」」
国王様が述べるとその場に居る将軍・大臣等が一斉に唱えた
正直怖い・・・それで、昨日から気になってた事を聞いてみる事にしてみる。
「国王様、数点質問があるのですが」
「ふむ、何か?申してみよ」
「ありがとうございます、勇者というのは、まぁわかるのですが68人目というのはどうゆう事なのでしょうか?」
「おお、その事か言葉の通り、勇者シュンお主で召喚された勇者は68人目だと言うことだ」
俺で68人目!?もしかしてもしなくても失踪事件の被害者ってこのせいだったのか…
「なるほど、ありがとうございます、それと魔王を倒したとして、私達勇者は元の世界に返してもらえるのでしょうか?」
心の中ではめっちゃ動揺してるけど、声に出すとぶっちゃけ怖いから形だけでも冷静に…冷静にだ俺…
「それについては術兵将軍バルバナ、頼む」
「かしこまりました、現在は帰る手立てはございません…ですが術兵部隊を全てとは言いませんが約半数を使い帰還の手立ての文献を探しております、我が命に代えましても見つける事を誓う所存でございます」
帰る手立てはないとか無責任にも程があるだろう!
とか、今腹立てたら殺されるんだろうなぁ…なんか、気配でなのか若干ピリピリしてるよ…魔族と戦う前に殺されるんじゃないの俺…
「わかりました、帰れる方法の探索はお願いします、質問の方は以上です、お答えいただきありがとうございました」
「うむ、こちらも、責任を持って帰還の方法は探させてもらおう、では、勇者シュウよお主の能力の選定を始める。選定水晶をここへ!」
数分待つとバスケットボールほどの水晶が運ばれてきたんだけど、どうやって選定するんだろうか?
「ご苦労、ではシュウよその水晶に触れてみよ」
「ハイ、わかりました…」
爆発とかさすがにしないよね…
恐る恐る水晶玉に触れてみると
水晶玉から煙が出てきたんだけど!?爆発しないよね!?コレ爆発しないよね!?
どうやら、煙の所に文字が浮かぶあがるようで、なんか、俺だけ変な動きしてたんですけど…
というか、俺には字が読めないんでうが…
「あの…それで、俺…いえ自分の能力は…」
少しの沈黙…読めないんだから、しょうがないじゃないか…
「そうでしたな、勇者様方は異世界人でしたな、字が読めないのも当然でした。シュウ様の能力は肉体・魔力強化、それと自動防御と出ました」
バルバナさんありがとう!けど…
肉体強化、まぁ、簡単に足が速くなったり力が強くなったりだろうな
魔力強化、MPが高かったり魔法攻撃力が高かったりって事だろう
けど、自動防御ってなんだろうか?
「すいません、その能力についての説明をお願いしてもよろしいでしょうか?」
「そうですな、自分の能力ですので自分で理解すべきでしょう…」
バルバナさんは今度から説明さんとでも命名しようか…とか考えちゃうほど話しっぱなしだな…ありがたいです本当
「まず、肉体強化ですな
こちらはその名の通り、体力・筋力・運動力・視力、肉体全般が強化されるようですな
これらは後ほどお確かめください
次に魔力強化です
異世界人の方からしたら馴染みはないのかもしれませんが
魔力とは生命力みたいな物とお考えください
魔法は生命力と精神力を使い、心の中で魔法陣を描くのです。
細かい制約がございますが、追々憶えていけば問題はないでしょう。
なので、魔力強化というのは生命力・精神力の強化となりますな。
最後に、自動防御ですが
この能力を見たのは、初めてですので、試してみるが良いかと…
こちらに一般兵が使う剣と盾をご用意しましたのでお持ちください」
なんか、異常に準備よくないですかぁって心で言ってみるが、まぁ聞いても無駄だからもうあきらめたよ…
盾と剣なんて初めて持つなぁ…剣とか学生時代に剣道で持ったときぐらいだよ…それも竹刀だけどなぁ
んで、もってみたけど、どうすればいいんかなぁ…って思ったらヌワァッ!
ブォン!!ッガキィィン!!
「は?ええええええええ!?」
気付いて見れば!ゴルバールさんの隣に居た将軍の一人らしき人に斬りかかれてるですけど!
というか、なんで俺剣で受け止めれてるの!?
「それが自動防御ということでしょうな」
「っちょ!?だからっていきなりとか止めてください!受け止められなかったら死んでたじゃないですか!」
「まぁ、予想した通りで助かりましたな」
助かりましたな(笑)じゃねーよ!
危うく死に掛けたじゃないか!?まぁ…効果がわかったからいいものを…剣とか戦う術がない自分には助かるけどな…
寿命絶対縮んだって今!
色々言いたいけど言えない俺チキンだなぁ…とかな…
「うむ、勇者の力におおいに期待する、では諸君らの働きに期待する!」
「「「「我らが神『レギシッダ様』に我らが母国ノワルに栄光を!」」」」
それが解散の合図のようで出口に近い人達から退出して行ってるんだけど、俺どうすればいいのかなぁ?とか思ってたら
「…斬りかかってすまなかった」
「いえ、生きてますし、根拠はあったんでしょう、これからよろしくお願いします」
「…歩兵将軍アリエスだ…付いて来い」
なんというか、無口?というより寡黙?腕や顔もだけど、鎧とか傷だらけの男『歩兵将軍アリエス』か
…それだけ死線潜り抜けてるって事なのかな?
自分がどれだけ戦えるかわからないし、出来ればやりたくない
相手が魔族だって言ったって殺し合いだもんな…
生きる死ぬの駆け引きなんてやりたくないけど
やらないと死だろうし…足掻いてみようか…
能力ちゃん、俺の事守ってください!!
2話目了
主人公の性格が固まってるやら固まってないやら
簡単な設定は作ったはずなんですけどね