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24話目─Argus's Tagebuch─

24話目です。


25話目はまだ出来てませんが、更新しました。

一応早ければ今日中には更新できると思います。

創神暦480年紫月10の日。


人間どもが攻めてきた


なんという事だ…まさかハーピー族が人間につくとは思わなかった。

そのせいで入らぬ損害が増え。

国王様までもが負傷し私が指揮をとることとなった。

何度も私では役不足だと言ったのに…

アルダーナ国の奴らはハーピー族と結託し約5万もの兵がわが領地へと入っている。

こちらの兵力はわずか1万弱だ…




創神暦480年紫月11の日。


早速奴らが攻め込んできた。

どうやらバフォメット集落は無視して死霊墓場から北上しデュラハン集落へと攻め込むようだ。

国王様が負傷した戦闘ではバフォメット族しか出る事が出来なかったがデュラハン集落は別だ。

人間にとってこの国ほど居心地の悪い場所はないはずだからだ。




創神暦480年紫月13の日。


くそ、予想外だ。

なんだあの将は。

ノワル国の奴らではないのはわかるが。

ええい、何故全てがうまくいかんのだ。




創神暦480年紫月20の日


会議をしていると転移陣から剣が現れたと報告があった。

兵士達が触ろうとすると、何故か剣に触れる事が出来ないと言うのだ。


私自らが取りに行くことになった。


なんと妖艶な…こんな剣は初めてみた…

漆黒の剣…私はこの剣に惚れてしまったようだ。




創神暦480年紫月30の日


なんと気分のいい日だろう。


人間達にデュラハン集落へと入られた我等だが、この剣で人間を斬る。

ただそれだけで力が沸いて来るのだ。


剣から血をよこせと幻聴さえあるほどに私は血に飢えていたようだ。


今日まででわが軍の損失は2千程だが、人間側は1万を超える。

いくらあの者が強かろうと地形では我等が有利だ。




創神暦480年蒼月3の日


またも予想外の出来事が起きた。

なんと、ハーピー族が我等に襲いかかってきたのだ。


くそ!何故邪魔ばかりするのだ。

私がなにをした、何故私が不幸を呼ぶといわれるのだ。


そんな馬鹿な話があるか…




創神暦480年蒼月10の日


…疲れた。


1月にも及ぶ戦争は一先ずはわが軍の勝利となった。


それはいい…だが、わが軍の損失はいかがなものか…

残された兵数は千を切り。

女子供も甚大な被害を受け、この国の総人口は五千にも満たないだろう…


デュラハン族もバフォメット族も出生率はドラゴニア族と同じぐらいに低いのだ…

我等は滅びるしかないのか…?




創神暦480年蒼月18の日


我等に運が回って来たのか?

隣国アルドニスが物資提供と同盟を結ぶべく使者を送ってくれたのだ。

50年ほど前に建国したばかりの魔人族が治める国が我等を救ってくれる…なんともありがたい事か。




創神暦480年青月1の日


あのアルドニス国が滅びたと報告を受けた。


どうしてだ…わが軍の国王様と私、アルドニス国の魔王殿とその近衛隊長での会談が終わり数日後人間達はアルドニス国へと攻め入った。


そして…アルドニス国は滅んだ。




創神暦480年緑月10の日


前回の日記より一月以上も空いてしまった。


最近身体の調子が悪い。

ずっと血を欲してるかのような感覚に襲われる。


この剣の黒も何故か前のような妖艶さが感じられない。




創神暦480年黒月3の日


またしても人間が攻めてきた。

我が軍はもうダメなのだろうか…

兵数は千ほどしかいない…

人間達の数は八万…

レグ国400年の歴史が崩れ去るのか…


否!、諦める訳には行かない。

例え、私が死のうとも




創神暦480年黒月10の日


倒した

私はあの人間を!

切り殺した!

愉快だ


興奮が未だに冷めぬ

もっと血を吸いたいと剣を騒いでいる。

人間を切る間に剣は妖艶さを増していった。

そしてあの者を切り殺した瞬間。

私はいままでにない快感を味わった!

絶頂とはこの事か

強者の血とはあれほどの物だとは知らなかった。


さぁ、人間達よ!もっと攻めてこい!




創神暦480年黒月12の日


以前より体調の調子はいい。

だが、咳き込む事が増えてきた。

風邪だろうか?




創神暦480年黒月25の日


戦闘中に咳き込みその不意に我が左腕を失ってしまった。

だが、利き腕ではない。

私は戦った、人間を斬り、殴り、叩いた。

だが…なぜだ!?

国王の指示で将軍を辞せられる事となった。


私の将軍生活も終わる事となった。


剣が血を欲しているというのに…




創神暦480年黒月30の日


どうやら人間達は撤退したようだ。

やはりあの者の戦死がでかかったのだろう。


こちらの被害は兵士が半数程の被害と私の腕だった。




創神暦480年灰月5の日


私の剣がどこかへ言ってしまった。

何故だ!

私のこの命よりも大事なあの剣が!


どこに消えた!

誰だ!誰がこんなことを!




創神暦480年灰月10の日


見つけた!

あの剣を!


あの若造め!私の剣を盗んだのか。

許せん、殺してやる…あの剣を持っていいのは私だけなのだ!




創神暦480年灰月11の日


殺す殺す殺す殺す殺す

返せ返せ返せ返せ返せ

愛しの愛しの愛しの愛し愛しの

血が血が血が血が血が




創神暦480年灰月12の日


取り返してやったぞ!

これは私の剣だ!誰にも渡さん!


あの若造は何を言っていたのだ…?

何が盗んでいないだ、あ奴は私の剣を持っていた。

だから私の手の中にあるのではないか。



創神暦480年灰月20の日


私は今、独房にいる。

何故…こうなってしまったのか…


私は将軍殺害の罪で斬首の刑となるだろう。


元々あの若造が私の剣を盗んだからだというのに…




創神暦480年無月3の日


私の剣はどこに…

ああ…我が愛しの剣よ…




創神暦480年無月14の日


斬りたい

あの剣で誰かを…

この際、私の妻でも子供でもいい…

斬り殺し、血飛沫をあの剣とともに浴びたいのだ。















アルゴスは斬首の刑となりこの世を去ってから100年弱。

あれから色々あった。

幾度と人間から侵攻を受けた。

だが、ハーピー族とは和解し、空を警戒する必要がなくなったのは助かった。

だが、戦と聞いてまず浮かぶのは…

一騎当千と謡われたアルゴス様だろう。

戦では常に先人を掛け、絶望的であった我が軍を幾度と無く救い。

そして、一千対八万という数を逃げ出す事もなく戦いぬき、敵総大将を打ち倒した。

翌日、敵の将3人を討ち取るが吐血し、その隙に斬られ戦場を退いた…

しかし、それが行けなかったのだろうか?


戦争後、彼は変わり果てていた。

まるで、何かを探すように国中を歩き回り。

何を探しているのかと聞いても返事がなく。

ただ一言だけ。

「漆黒の剣フルンティング」

という言葉は何を意味しているのか未だにわからないのだ。


彼は戦争時に魔方陣で何かを拾ったと言っていたのだけど。

誰の目から見ても何も持っていなかったし、何かが落ちていたという形跡も認められなかった。


戦場では、彼は将軍が引き継いできた剣をもって奮闘していたのは記録にあります。


ましてや漆黒の剣など何処にも…


私の息子、アークイルもなんと無念で合った事か…

アルゴス様の後を次ぎ国のために戦えると喜んでいたのに…

息子はアルゴス様の事を心から尊敬していた。

尊敬していた人に執務室で殺されるとは…さぞ無念であっただろう。


この日記帳には何か魔力がこめられていると魔術隊の者から聞いたのでここら辺で終わろうと思う。

漆黒の剣…アルゴス様を狂わせた呪われた剣。

だが…剣士として、あるとするならば一度見てみたいものだ。

フルンティング、存在するはずのない剣…信じきる事はいまだに出来ない。

                    創神暦578年無月5の日 アイルーク

24話目了です。


そして、110.000Pv突破

12.000ユニーク突破ありがとうございます。


ちょっと気が狂ってる内容となりましたが、仕様という事で流してください。


誤字脱字・感想等ありましたらご一報ください。

では、また次回。

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