第8話 次の目的地
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「本当にありがとうございます!」
アインズがアリスに感謝した。
「いいよ。別に!さっきは助けてくれてありがとう。アインズさん」
アリスたちはデバウラーを討伐できた。なので、デバウラーを解体してみた。デバウラーには大量の魔力や魔力をよく通す「マナニウム」や魔力の結晶化した「魔導石」が詰まっていた。
「これ、売ったら大量のお金が手に入るね」
「武器作ってもらえそうだ!」
アリスたちは解体が終了したら、街に戻ることにした。
「そういえば、ガオルさんは武器を何年使ってるの?」
アリスはガオルに質問した。
「そうだな………30年前ぐらいだった気がするな…あまり使わなかったから」
「そうなんだ」
アリスたちは街に着くとマナニウムや魔導石などを売りさばき、金貨5枚(銀貨1枚で宿代。そして、銀貨20枚で金貨1枚)を手に入れた。
残したマナニウムは武器屋で加工して、魔法の杖やガオルの斧に搭載させた。
「俺は炎魔法が得意だからな」
「杖の強化をさせてくれてありがとうございます!」
「あ!そうだ。みんな見て見て!これ」
アリスが持ち物から何かを取り出した。
「なんだそれ」
「バッチ、記念品だよ。旅するなら、現地の物を買ってみようと思って」
「……あれ?じゃあ、魔王城では買わなくてよかったの?」
威吹がアリスに言った。
「……あ…」
アリスの顔がかたまった。
「えっと……アリスさん。大丈夫だ。俺は買っていたから、あげるよ」
威吹は、自分の持ち物から魔王城キーホルダーをアリスに手渡した。
「いいの!ありがとう!!」
「…どういたしまして…」
そして、次の目的地を目指すべく、さらに南に進み、スラートラ王国に行ってから海に行く。
スラートラ王国には、大きな森があり、森には遺跡や名所の滝が存在している。そのとき、アインズが気づいたかのようにアリスに話した。
「そういえば、アリスさんはファイヤーアローですら、とてつもない威力ですね。デバウラーを解体したときに気づいたんですけど、命中したファイヤーアローを吸収したところがエグれて、ひどく損傷してました。さすがです!」
「そんなに強く放ってなかった気がするけど」
「デーモンゾーンの影響を他の人よりも何倍も受けやすいのかもしれませんね」
「そうかもね」
アリスたちは現在いる「アイサルエ大陸」から南東に進んだところにある「アルスファ大陸」に向かう。
そこに行くために、一旦南の「スラートラ王国」に行く。そこにもいろんな観光名所があるからである。徒歩で2週間はかかる道のりだ。
そして、何時間か歩いて夜になった。
「今日はここでキャンプをしよう」
アリスたちは平原で野宿をした。旅の途中で、魔物の群れを倒したり、村に寄って物資を補給したりした。
そして、2週間程経ち、アリスたちは森の中に入った。
アリスたちは、ずっと進んでいき国境が見えてきた。
「お!国境だ。やっとスラートラ王国に入れるな」
アリスたちは、国境を越えて、村に訪れた。この村を越えると、フォーレス遺跡に訪れることができる。
「昼飯はあのレストランにしない?」
アリスが提案した。それにみんなは賛成した。席に着くとみんなは注文をした。アリスは、フォーレスランチセット、威吹はシチュー、ガオルはステーキ、アインズはムニエルを食べた。
食べ終わったときに、ガオルがいきなり提案した。
「ジャンケンで負けたやつ全員の払うのどう?」
少しガオルは、ニヤけている。
「いいね!やってやろうじゃないか!」
アリスはやる気満々。
「おう。俺も賛成だ」
「わ、私も!……」
全員が拳を出した。
『最初はグー!ジャンケン!ポン!………あいこでしょ!』
アリスはチョキ、威吹はグー、アインズもグー、ガオルはチョキ。
「勝ったぞ!!グーで勝った!」
「…勝っちゃいました」
「……………アリスさん…多分俺が勝つぞ」
「私のセリフだよ。行くよ!」
『最初はグー!ジャンケン!ポン!』
アリスはパー、ガオルはグー。アリスの勝ちだ。
「クソォォォ!!」
「ハハハハハ!私の勝ちだ!ガオルさんが払ってね!ドンマイww」
「言い出しっぺが負けてるじゃないか(笑)」
と威吹が言った。
「…………」
ガオルは黙り、渋々全員のメシ代を払った。そして、その日は村の宿に泊まった。
次の日になり、アリスたちは村を出た。
「ここを進んでいくと、フォーレス遺跡があるんだな」
「確かに人通りが多いな」
ここから遺跡までの道のりは人が多めである。アリスたちは道を進んでいく。道沿いに村が発展しているため、少し店が開いている。
「アリスさん。あそこにキーホルダー売ってるよ」
「ホントだ。威吹さん教えてくれてありがとう」
アリスはその売店に行き、遺跡にいる像の形のキーホルダーを買った。
アリスたちは、遺跡についた。フォーレス遺跡群は浅い谷の川沿いに形成され、アリスたちが通ってきた道はこの上の橋を通り、先に続いている。その橋は古代の人が作った。古代の橋から絶景が見えるから人気である。
「すごーい!」
立ち沿いにはキーホルダーと同じの像もあった。
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