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異端を狩る者の詩は誰も歌わない  作者: 大嶋コウジ
ワールド壱の一:吸収衝動を味わってみるかい?
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指令

「はい、あぁ、381A1U-3818DU-38285U-38186 ですか?はい、確かに行ったことがあります」


「おぉ、また、行ってこいとっ!」


「何で嬉しそうなのか?すーぱーまいろ、という指を使ったゲームがあるんですよっ!それが楽しくてですねっ!」


「ご、ごめんなさい……。遊びじゃ無いのは分かってます……。あなたもご指導なさっている星ですから、しっかりと務めてきますっ!」


「うわっ!ターゲットはこんなに居るんですか?……だ、大丈夫です、全く問題ありませんっ!」


----- * ----- * -----


「イフレール、また行くのですよね」


「ん?ネシュレか。そりゃ、お父様の命令だからね。何そのニヤけた顔……」


「宇宙の端っこにあるようなちっちゃい田舎の惑星群のしか~も小さい星ですよね?」


「ちっちゃい田舎とか、丁寧な言葉だけどちょっと酷くない?地上で生活できるような、すごく綺麗な星だよ?前に一緒に行ったから知っているか」


「知ってますともっ!貴方様の素敵なお姿……じゃなくて……。コホンッ!問題解決係としてお父様から直接ご指示を頂くなんて、とても光栄ではないかなと思います……田舎でも」


「そうだね、……って、今褒めて落としたでしょ」


「すぐにでもご出発でしょうか」


「聞いていない……。うん、もう行くよ……。急がないと宿るための身体にちょっと問題がありそうなので……」


「そうですか……。場所はどちらですか?」


「場所はここだけど……。そんなの聞いてどうするの?」


「えっ!い、いえ、別に……」


「また来るつもり?」


「ち、違いますっ!行きませんっ!」


「ネシュレは、女神の仕事ととかあるよね?僕の事なんて気にしなくて良いからね」


「気にするというか、あなたって一人じゃ何も出来ないではありませんか……。ちょっと心配なのです……。あのお姿も見たいですし……」


「えっ、何て言った?最後の方が小さくて聞こえなかったけど」


「何も言ってませんっ!」


「そ、そう?今度は大声……。それじゃあ、行ってくるね」


「いってらっしゃいませっ!」


----- * ----- * -----


「あれ、ここってこんなにかかるのか……忘れてた……。間に合うかな……。お父様の身体を通ればすぐかと思ってた……」


「確かにこの辺の銀河は再編が進んでいるなぁ……。あぁ、こっちの銀河とくっつく予定か」


「あぁ、見えてきた。相変わらず綺麗な星だなぁ……。この辺の星は大気を失っちゃってるから地表で生活は出来ないけど、この星だけが凄く綺麗で惑星群の王子様って感じだな」


「言語、言語っと……、あぁ、ここは、まだ宇宙語を使っていないんだっけ……。身体の記憶を頼りにするか」


「……やっぱり、少し遅れてしまった……。それじゃあ、身体借りるからね」


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