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バケモノに至し暗殺者  作者: ヤヒド
冒険者編
94/115

暗殺計画(?)と自信

資料作り楽しい

「ああ、すまない。言い方が悪かった」


サツキからの明確かつ簡潔な問いへの答えを聞き、しばしフリーズしていたギルマスは蘇ると依頼として同じことを話した。


「君には学園でブレイ様を護衛してもらいたいと考えているんだ」

「はあ…」


それを聞いたサツキの脳裏を真っ先によぎったものは、自分がこちらに転移してくる前通っていた女()()(女子校)だった。


(学園…学園か…そういえば私は帰宅途中で事故にあったけどどうなってるんだろ?轢かれたのに死体も何もなく、人が1人消失したわけだけど…今頃あっちはどうなってるのやら)


1人異世界に想いを馳せたサツキはそう言った意味で先ほどの質問をしたのかと、1人納得した。


「んーそう…学校か…」

「君の住んでいたところにもあったのかい?」


サツキの呟きに対してめざとく反応し情報を得ようとしてくるギルマスにある意味尊敬の念を抱きつつ、サツキは()()()()()()()()()になって考えることにした。


(そういった暗殺依頼で場所が学園というならば、潜り込む際に狙い目は新任の教師か新入生。組織というからには複数で暗殺だろうけど、外部から強行突破で暗殺するにせよ内部への侵入者は不可欠。だとするとやっぱり最初の2つに偽装するのが一番手っ取り早い…)


そこまで考えたサツキは情報の少なさからこれ以上のシュミレーションは現実からかけ離れていくと判断し、ギルマスに情報を聞くことにした。


「その学園に入れるのは貴族?平民?」

「お!やってくれるかい?」


軽い感じで依頼の受諾を聞いてくるギルマスに対しサツキは静かにコクリと頷いた。


「本当かい!それじゃあ…」


返事を聞いた瞬間ギルマスは席から立つと後ろの棚から資料を取り出した。


「これがその学園の情報だ。見取り図も載っていて流出したり僕が持っているのが知られたら捕まっちゃうから持ち出せないけどね」


ギルマスがそういって手渡してきた資料には学園…エルナメト学園の詳細な見取り図と入学資格、何年制かなど詳しい情報が載せられてあった。


<エルナメト学園資料 ※持ち出し厳禁>


エルナメト学園

学園都市エルの中心に立つランテル王国最大の学園。全ての貴族は男女関わらずこの学園又は地方に存在する他の学園に通うことが義務付けられており、試験に合格したもののみが通うことができる。(又これは特殊な事情がある場合を除き全て例外でない)

平民も通うことが可能で、稀有な才能や王国への貢献度などにより選出される。又上記の二つがない平民でも子爵家以上の推薦により、学園に通うことが検討される場合もある。又試験は貴族と同じで受かったものだけが通うことができる。

四年制の全4学年からなっており、全ての学年ごとに冒険者ランクに準え、S・A・B・C・Dで分けられている。

年に2回試験が行われ、その結果に準じてクラスが分けられる。最初のクラス分けは試験結果によって行われる。


貴族の入学資格


・14歳以上の男女


・周囲を巻き込みかねない呪い、又は疾患がない者


・年の学費が払える者


・試験への合格


平民の入学資格


・14歳以上の男女


・稀有な才能又は王国への貢献度又は子爵家以上の推薦


・周囲を巻き込みかねない呪い、又は疾患がない者


・年の学費が払える者(平民は国からの支援金が出る場合が多)


・試験への合格


試験内容


・魔法実技 (魔法の実力を測る)


・戦闘実技 (剣術から棒術、はたまた棍術に至るまでそれぞれが習得した戦闘技能を測る)


・筆記   (王国の歴史と神話、魔法学に関する知識を測る)



<サツキとギルマス>


「……」


サツキはこれを見てあっ無理だと確信した。


「どうした?」

「ブレイって今何年生なの?」


そんなサツキを心配するようなギルマスに質問を重ねて返却する。

そのお返事はすぐ帰ってきた。


「2年生だね」


それを聞きサツキの心が重く沈む。しかしサツキは一縷の望みにかけギルマスに聞いた。


「学園再開はいつ?」

「えーっと…1、2、3、4、5…10日後だね」


サツキは一瞬にして諦めをつけた。


「無理だね。これは無理。まず私、学園に入学できない」


前提が崩れ去り、全ての事柄が崩れてゆく音がした…


「いや大丈夫」


そしてそんなサツキの爆弾発言に臆することなくギルマスはそう言い切った。

なんとかなっちゃう、力さえあれば


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次回も本編です。

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