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バケモノに至し暗殺者  作者: ヤヒド
冒険者編
55/115

魔力感知とコミュ障コミュニティー

お願いします

(おっはようございまーす、え?誰にって?もちろん親愛なる()()にさ!)


朝っぱらから心の中でそんなことを考えつつ私は眠りから覚めた。


「さて戯言は置いておいて今日はとうとう魔法が使えるぞ!」


昨日、善意の人(推定)を気絶させるため「身体強化」を使った事実を頭から消去しそう叫んだ。



<宿の一階>


私はすぐに自分の服を着替え部屋に鍵をかけると一階へ降りてきた。まだ朝早くだからか、全くと言っていいほど宿泊客や朝飯を食べに来た客がいなかったので私はすぐさま食堂へ飛び込んだ。


「あらサツキさん、今日は随分と早いですね」

「はい、今日はやりたいことがあるので」

「そうですか、それではすぐに朝食を用意しますね」


そう言うと女将さんは厨房の方へ消えていってしまった。


「ねえねえサツキ」


するとタイミングを見計らっていたのか私の後ろから声がかかった。私は事前に気づいていたため、


「うん?どうしたの?カイナ?」


と後ろを振り向きながら返すとカイナは「なんでバレたの?」みたいな顔と「残念だな〜」みたいな顔をしていた。


「サツキすごいね。僕サツキが降りてきてから一回も姿を見せてないのに」

「まあね、なんとなくだよ」


私はサツキの質問をはぐらかしたが、実際は魔力の使い方を学んだことと、今まで目に見えていたものが魔力だと理解したことによってぼんやりと目を通さずとも魔力が感じ取れるようになったためであった。


(うんいいね、目を通さずともなんとなくわかる。そう言った意味では間違っていないかな?はぐらかした答えも。だけどみんな魔力の色が同じだから見分けが大きさ以外でつかないんだよな…。でも日本に魔力なんて概念はなかったのに私にも宿っているってことは魔力はみんな持っているってことか…私のが()()()()かはおいといて。そういう意味ではこれが封じられない限り不意打ちは防げるかな)


私は後に、私がこの世界で魔力を持っているんだから、持っていない人間なんていないだろうと少ないデータから安易に判断してしまったことを後悔することとなる…


「ぉーぃ…おーい!サツキ!」

「えっ!なに!?」

「いや呼んでも反応しないからどうしたのかと…」

「あ、ああごめん」

「サツキさん?できましたよ、カイナさんの分も」

「女将さんありがとう、ほらサツキ食べるよ?」

「う、うん。女将さんありがとうございます」


私とカイナは黙々と朝食を食べ始めた。


「ごちそうさまでした」

「早っ!サツキ早くない?」

(そうだろうか?これぐらいで食べないと暗殺者としては…彼女は違うじゃん)

「待つからいいよ」

「ありがとう、急いで食べるからね!」


再び彼女は黙々と食べすすめた。


「じゃあ行こっか」

「え?どこに?」


食べ終わった私とカイナは女将さんに挨拶をすると宿の外に出た。


「え?だから冒険者組合に」

「なんで?まあついでに依頼も受けようと思ってたけど」

「なんのついで?」

(おっと目ざといな。だけど手の内は晒すわけにはいかないから…)

「ごめんね、やりたいことがあるんだ。だからついてこないでね」


…サツキは16年間生きてきた中で友達がいない。暗殺の世界ではいちいち取り繕った言い方で言えばすぐに切り捨てられる、そんなノロノロとしいちいちめんどくさい奴とやっていけるようなコミュニケーションのある奴らが遥かに少ないからだ。

職業柄多くは語らないということもあるが、家の教育などの影響で日本の暗殺者業界はコミュ障で溢れかえっていた。

サツキはコミュ障ではないが言葉を取り繕うやり方は知らなかったしこれからもやるつもりはなかった。

余談だが某自由の国(アメリカ)ではとてもフレンドリーで柱のような戦闘機にスノーボードのように立って飛んでくる殺し屋さんというモノが、日本の七つの玉を集めて龍を呼び出す漫画の凄まじい人気により急増しているようだ。






著作権は侵害してないはず…!(確信)


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次回も本編です

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