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バケモノに至し暗殺者  作者: ヤヒド
冒険者編
5/115

町での検問と組合でのお約束

お願いします

そうしてしばらく騎士の馬で揺られていると、町の門らしきものが見えてきた。


「あれがカイロスですか?」

「そうさ。国の首都を除けばランテル王国で4番目に大きい商業都市だよ。」


そこは普通、一番か二番でしょう。


「そうなんですか。1番から3番はどんな都市なんですか?」

「3番目が魔の森の近くにある対魔物前線都市サイナで、2番目が迷宮都市ラビリス、1番が我が国の首都メキュレルだよ。」


騎士さんが言うには魔の森という強い魔物が生息する人大陸共通鵜の脅威があり、そこでは戦争行為が禁止されているらしい。

迷宮都市というのはダンジョンを中心としてできた都市であり、大きいダンジョンの周りに町を作るため、いくつかこの大陸に迷宮都市があるそうだ。

門の前に着くと、検問を受けることになった。


「こんにちは」


門兵の人が検問してくれるらしい。


「はい、こんにちは。身分証は持っていますか?」


どうしよう、そんなもの持ってないよ…

素直に言って聞いてみるか。


「いいえ、もっていません。どうすればいいですか?」

「それならば私達が身分を保障しよう。彼女は私達を助けてくれたんだ」


どうやら騎士さんが私の身分を保証してくれたようだ。


「嬢ちゃん強いんだねぇ。騎士様は、今日はオークの討伐に行ったんだったか」

「しかも彼女は6匹ものオークを全て一撃で仕留めたんだ!こんなに幼いのにすごい実力だ!」


あれ?なんか私幼く見られてない?


「あの…私16歳です…」

「えっ!そ、それはすまなかった。つい13歳ぐらいかと…」

「いえ、大丈夫です!童顔なのは自覚しているので…」


まあショックには違いないけれど、実際背もそんなに高いわけでもないからなぁ。


「それじゃあ犯罪歴のチェックだけするね」


犯罪歴とは過去に捕まったことがあるか調べるもので、水晶に出た色によって分かるらしい。

緑が問題なしで、オレンジが軽犯罪、赤が重犯罪でだそうだ。


「それじゃあこれに手を乗せてね」


手を乗せてしばらく放置すると、水晶が緑色に輝いた。


「はい、犯罪歴なしっと。入っていいよ」

「ありがとうございました」

「どういたしまして。そうだ、身分証が欲しいのなら、冒険者組合か商業組合に行くといいよ」

「分かりました!」


そうして町の中に入ると、人で賑わった商店街が目に飛び込んできた。


「すごい」

「そうだろう、なんてったって商業都市だからな」

「それじゃあ私たちも報告をしなければならないから行くよ。っと忘れるところだった。これが君が倒したオークの素材だ」

「ありがとうございました」

「君も死なないように頑張れよ。何か困ったことがあれば騎士団本部に来るといい。歓迎するよ」

「オッケーです!ありがとうございました!」

「ああ、また会おう」


そうして騎士たちと別れると、私は冒険者組合に向かった。


「すみません冒険者組合はどこですか?」

「この商店街を行ってその先にあるよ」

「ありがとうございます!」


人で溢れかえっていた商店街を抜けるとデカデカと冒険者組合と看板に書かれた建物が見えてきた。


「そういえばなんで日本語で喋って話が通じて、漢字じゃないのになんで漢字で読めるんだろう?」


ステータスに表れないため本人も知らぬことだが、混沌神の加護により言語の境界が混沌としているため、日本語で喋っても現地人に伝わり日本語で書いても伝わり、逆に理解もできるというただそれだけである。


「まあ分かるんだからそれでいっか」


だいぶ楽観的だとも思うが…

冒険者組合の中に入ると、酒場兼食事処と繋がっていて、昼からおそらく冒険者であろう人達が酒を飲んでいた。

これってやっぱり絡まれるのかな?と少しワクワクしながら冒険者登録窓口と書かれた窓口へ並んだ。


「冒険者登録をお願いします」

「えっ!何これ…こんなの見たことない…」


受付嬢さんがなんかボソボソ言っていたが、しばらくほっといて、もう一度「冒険者登録をお願いします」と声をかけると我にかえって対応をしてくれた。


「はい、すみません。それでは年齢を…」


受付のお姉さんの質問を遮って先程の冒険者が声をかけてきた。


「おいおい、こんなちっこいガキが冒険者になるってんのかぁ?」


きた!お約束(テンプレ)だ!


次回はあまり進みません

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