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バケモノに至し暗殺者  作者: ヤヒド
冒険者編
43/115

兄弟の掛け合い

お願いします

今回別視点です

※話は遡り32話の後


<全知神と()()()()>


「いや僕は知ってたよ?なんてったって全知神だからね」

「そうか、もしやと思ったがやはり知っていたか」

「ま、それぐらいはね」


僕はあの問題児3柱が管轄外の世界から面白いモノを呼んだという報告を欲兄さん…欲神から受けていた。


「それで一体どうするつもりなの?欲兄さん?」

「どう…とは?」

「はあ…」


僕は欲兄さんの返答に深くため息をついた。


「欲兄さんは天然なのは分かってるけど…これぐらいわかるでしょ?わざわざ欲兄さんから報告してきたんだし?」

「…?」

「やれやれ…だからそのイレギュラー…殺来って人のことだよ」


僕がそう告げるとよく兄さんはやっと分かったのか話し始めた。


「アレは殺来というのか…良い名だ…良い名なのか?まあいい、勿論アソブが?」

「はあ…」


これである。欲兄さんは基本僕達大神の中では常識を持っている方で、あまり()()()()では問題を起こさないのだが、一度興味を持つと自分自身である欲を全面に押し出し、自分勝手に進んでしまうのである。


「欲兄さん、前にあったこと覚えてないの?」

「前?前に何かあったか?」


…加えて凄まじいまでの刹那主義者でもある。


「欲兄さんさ、前もこの世界で興味を持った存在に対してさ、あの問題児3柱と協力して創ったらしいアレをけしかけたじゃん?」

「うん?そんなこともあったような気がするが…」

「あったんだよ。でね、その時兄さんは途中で飽きちゃってさ、僕達に丸投げしたんだよそいつの処理を。アレの影響ってねまだ残ってるんだよ世界に」

「さすがは私とあのバカ供との合作だな、出来がいい。まあ覚えていないが」

「…あのね、例えこの世界が「蟋九∪繧翫?荳也阜」で僕達と兄弟みたいなものとは言え、その強度には限界があるんだよ?分かってる?僕達は成長しすぎたんだよ?」

「それを言われると…何とも言えんな…。仕方あるまい、()()()()自重し、アレは廃棄するとしよう。せっかく我が眷属に頼んでおったのだがな」

「それさっさと処分しちゃってね。一体どこにあるの?」

「地上だ」

「え?」

「地上だ」

「なんでこっちで創らなかったの?」

「いや、流石に耐えられんだろうと思ってな。この空気に」

「いやそうだけど…早く壊さないと回収されちゃうかもよ?大丈夫?」

「それもそうだ。少し待て、今壊す……」

「どうしたの?」


僕はこの時点で少し嫌な予感がしていた。


「消えた」

「本当に?」

「ああ、確かに眷属もつけていたというのに眷属との繋がりも感じない。「法」での干渉もしていたのだがな…」

「僕が探って…いやダメだ。兄さんの「法」がついてしまっているのなら僕の「法」も使えない」

「まあ格は同じ程度だからな。それに「欲」に関しては借りてもお前では私に勝てん。無理だろう」

「もっと焦ってくれない?」

「焦っているが?」

「…」

「何だ、言いたいことがありそうだな」

「いやいいよ。それにしても兄さんの聖霊を無力化し、なおかつ「法」の干渉を剥がすなんて…同格か管轄外か…」

「…殺来の可能性はないのか?」


その言葉を聞いた僕はすぐに考え始めた…


「彼女ならあり得る?何よりアレの…「まあ先ほど殺来とやらが眷属の近くを通ったので見ていたが人がたくさんいる方向に魔物に追われて帰っていったがな。その時には確かに、けしかける予定だったヤツはいたぞ」


…僕は再び振り出しに戻った状況に少し泣きそうになった。


「もっと早く言ってよそれ」

「聞かれなかったからな」


ムカつく。もうここから離れよ。


「じゃあ僕一回彼女のことを見てくるよ。何かあるかもしれないし。…ヨイショット」


僕は産毛を一本抜くとそれに息を吹きかけて地上でも活動できるエネルギー量の()()を作った。


「わざわざそれでいくのか?」

「うん」

「何が」

「あるか」

「分からない」

「からね」

「…喋るのはどちらか片方にしてくれ」

「はーい、行ってくるね」


ちょっとした意趣返しを欲兄さんに向かってすると僕は丁度彼女が入って行った図書館へとんだ。


次回もこのまま別視点かも。


結構重要な単語かいっぱ出でてきます、覚えましょう、テストに出ます。


本編で文字化けしていても別視点ではなっていないのとか結構あります。


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