「隠蔽」結果と街道での出会い
お願いします
よし!隠蔽完了。
ステータスを調べられても波風立たないぐらいには調整できたと思う。
それがこちら!
<ステータス>
名前・サツキ シカイ (隠蔽中・死飼 殺来)
年齢・16
<スキル>
短剣術level 9・走術level 8
歩行術level 9・体術level 7
簡易武器創造level 1
(隠蔽中・暗殺術level 5・隠蔽level 1)
<魔法>
闇魔法適性
風魔法適性
(隠蔽中・禁忌-古代魔法適性)
<固有魔法>
(隠蔽中・「??」魔法)
<称号>
九死に一生
(隠蔽中・未経験の暗殺者・異世界転移者)
<加護>
(隠蔽中・厄災神の加護・混沌神の加護・邪神の加護)
とこんな感じになった。
なかなか良いんではないか?
絶対にバレてはいけない「禁忌ー古代魔法」と「加護」は隠蔽するとして、不確定要素の「暗殺術」と「称号」も良い感じだと思う。
名前をカタカナにして苗字と名前を反転させたのは、漢字がなさそうなのと、海外では普通名前から名乗るからだ。
問題があったら随時変えればいいから、こんな感じで街へ向かおう!
そうして街道に出ると、ちょうどそこで鎧を着て槍を持った騎士のような人達が、馬に乗って走っていった。
「何であんなに沢山で行動してたんだろう?」
疑問に思ったが騎士達の向かった方向がちょうど街の方向だったため歩き出した。
暫くすると、金属がぶつかり合うような音と共に、土埃が舞ってきた。
「これってさっきの人達が戦っているのかな?」
すると黄色の肌に覆われて相撲取りのような筋肉と脂肪に包まれた豚面の魔物と、先ほどの騎士が戦っていた。
「なんか結構苦戦してるな」
このままでは負けそうなので助太刀をすることに決めると、暗殺術と歩行術と隠蔽の組み合わせである「暗殺歩行」で足音と気配を隠蔽して後ろに回ると、簡易武器創造で創った「粗悪な鉄の短剣」で首にむかって思いっきり刺した。
するとクリティカル入ったのかな?ってぐらい簡単に死んだので、唖然とした騎士を放置し、再び「暗殺歩行」で後ろに回って全ての豚面魔物を殺した。
素材を取ろうにも、6匹もの素材を持っていけないのでどうしようか唸っていると、助けた騎士達が話しかけてきた。
「ありがとう、君のおかげで助かったよ」
ある意味獲物を奪ったようなものなのにしっかりお礼を言えるんだね。
「大したことはしてないです」
本当に大したことじゃあないからね。
「それでも助けられたからな。本当にありがとう」
「どういたしまして」
「君の名前は?」
「サツキです」
「そうか、いい名前だね」
どうやらサツキは変な名前ではないようだ。
「君はどうしてこんなところに?この辺では見ない珍しい髪色と瞳の色だが…」
「人大陸の東にある島国から来ました」
ここでこの世界の地理について述べようと思う。
この世界は四つの大陸と数々の島で構成されている。
海の先に何があるかは分かっておらず、その先に世界が広がっているかも不明らしい。
また四つの大陸には名前がついており、第一大陸が「人大陸」、第2大陸が「魔大陸」、第3大陸が「亜大陸」、第4大陸が「覇大陸」らしい。
大陸についている頭文字は、そこに住んでいる生物の特徴などによって付けられたらしい。
種族についてはまた今度にするが、「人大陸」にはたくさんの国が乱立していて、大陸統一の王者の称号である「聖王」をかけ覇権を競い合ってるそうだ。
今は大きな四つの国の、ランテル王国、ヒャイト教典国、フレスタ共和国、レイドルク帝国がトップでやっていっているらしい。
ちなみに私が今いるのは、ランテル王国である。
「えっ!海を渡ってこんなところまで来たのか?よく海獣に襲われなかったなぁ。それでこれからどうするつもりだい?」
ふー危ない危ない。ただのラッキーとして認識されたみたいだ。
ちなみに海獣というのは海を縄張りにする、魔物とはまた別の生物で恐ろしいほど強く、海獣の王は「深王」なんて呼ばれているらしい。
「とりあえずこの先にある街に行こうと思います」
「カイロスへ向かうのかい?」
町の名前はカイロスらしい。
「えぇ、そうなります」
「では一緒に向かいませんか?」
どうしようか…
「ちなみにどれくらい距離がありますか?」
「ここからだと後1日はかかりますね」
「はい!一緒にいかせてください!」
プライドがないって?何とでも言うがいいわ!
騎士達も苦笑いしていたけど…
そうして私は騎士の馬に揺られながらカイロスに向かうことになった。
ちなみに素材は、解体して持ってきてくれることになりました。
次回街に入る時のイベントです