発見と病み
正月なんで休んでました
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あの後、おじさんがどさくさに紛れて持ってきていた劣等亜竜の角を受付に提出し鑑定をしてもらっている間に私達は組合内の掃除をしていた。
「ほれほれ頑張れ!バルドルよお!みんなも見てやれ!Aランク冒険者が雑用するようなこと滅多にねえぞ!」
組合内にある酒場で飲んでいる冒険者達が酔って判断力が落ちたのかバルドルにだる絡みしていた。
「おいお前ら!後で覚えとけよ?っていうか暇ならお前も手伝えよ!」
「はっ!やなこった。お前が悪いんだろ?Aランク冒険者もたまにはこういった苦労を味わってもらわんとなあ」
周りの集まってきた冒険者達もウンウンと首を縦に振っている。
「ちくしょう、マジで覚えとけよ…それにしてもなんでこんなに血が落ちないんだ!?」
そう、そうなのである。私がおじさんのせいでかかってしまった劣等亜竜の血だが、一向に落ちる気配がないのである。
「なんでだ?戦闘中ならこんなふうに固まったりせず簡単に取れるっていうのによ」
「ん?戦闘中は簡単に取れるの?」
「ああ、いつも俺の大剣は戦っているうちに勢いで血がどこかに飛んでいっちまうんだけどな…」
(それ大剣の効果じゃない?)
「それ大剣の効果なの?」
「いやそんな効果は…多分なかったと思うが」
私はその言葉を聞き戦闘中と今の状態の自分の差を確認し始めた。
(戦闘中との差は、脈拍と体温の上昇、後は精神的な高揚とか?この中なら体温かな?)
そう考え試しに床を擦ってみたが変わることはなかった。
(となると…)
何となく血を魔力感知で見てみるとそこには普通の人よりはだいぶ大きい輝きがあった。
(…ん?戦闘中の差異ということはおじさんの事例で考えなきゃいけないのか。となると輝きか?)
「おじさん、輝きをこめながら雑巾で血を擦ってくれる?」
「なんでだ?っていうか輝きってなんだ?」
(なんて言えばいいんだろ?)
「えっと…「魔力感知」で見える奴」
「そんなの魔力しかないだろ。なにを言ってるんだ嬢ちゃん?」
(…めっちゃ恥ずかしい。そりゃ魔力感知で見えるものなんて魔力以外にないのに!)
「まあいいか。やってみるぞ」
そう言っておじさんが雑巾に魔力をこめながら血を拭くとしばらくゴシゴシとやるうちに綺麗に血は消えていた。
「!?すっげえ…よく分かったな?」
「うん…まあ多分常識なんだと思うけどね…」
(なんか萎えたな。本当に恥ずかしい)
「こんな常識俺は知らんぞ?」
「いやきっとみんな知ってるよ」
※一般常識です
「まあいいさ。綺麗にできる方法がわかったからな!さあ嬢ちゃんも!」
「いや…私…魔力の…使い方…分からない…」
「え?いや嘘だろ?そんな人間いるのか?じゃあなんで魔力を感知できるんだ?」
「それは…なんとなく」
「すごいなお前…まあいい、なら俺が全部やるから今度なんか奢ってくれ」
「分かった…」
(っていうかやっぱり魔力の使い方を覚えないと…)
「よし!綺麗にするぜ!」
「ガンバレ〜」
馬鹿すぎてやになる…
次回も本編




