某ネタとマヌケ
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くだらないことを考えているといつのまにか「聖神の抱擁」の前までたどり着いていた。
こんな近かったっけ?成長したのかな?なんて考えながら中に入ると、私が入った瞬間に昨夜に反応した人たちが警戒し始めた。
私はやっと、昨日の殺気に反応して私をずっと警戒していたんだなと分かったが、その反応のおかげで、今反応している人たちが私以上の強さを持つことがわかり儲けものだった。
私は私の進行方向から人が避けてくるのを見て、初めての場所なら一回ぐらい殺気を放っとけば便利かな?と考えつつ、昨日受付をしてもらったカウンターに向かった。
カウンターに着くと何故人が避けて行ったのかわからず混乱している受付のお姉さんと目があった。
何故か受付のお姉さんは青ざめていたが気にせず私は言った。
「お姉さん、お金を稼いできたので昨日泊まった部屋を10日分よろしくお願いします」
「とっ!?10日ですか!?」
「はいそうですが…」
彼女は深呼吸して落ち着きを取り戻した。
「はい、了承しました。それと…私はもう「お姉さん」という歳ではないのでできれば皆さんのように「女将さん」と呼んでいただけますか?」
どうやらすこし恥ずかしいようで頬を染めながら言った。
「分かりました。しばらくよろしくお願いします」
そう言うと女将さんはにっこりと頷きそのあと急に現実に引き戻されたような焦った顔を一瞬した。
おそろしく速い表情変換。私でなきゃ見逃しちゃうね。
…女将さんは言った。
「説明は、前したので大丈夫でしょうか?」
「はい問題ありません、前回とおんなじ部屋ですか?」
「はい…そこしか開いていないので…」
おっとまた少し沈んだ顔をしている、どうしたのだろうか…ストレス、溜まってるのかな?
「それではこちらについてきてくだs…」
言葉の途中で女将さんが、この時が来たかみたいな顔をした。その後に何そんなの持ってきちゃってんの?って顔もしていた。
入り口が私が来た時以上にざわついたので後ろを向くと2人の従者を連れた銀髪で緑眼で結構イケメンの子供が入ってきた。
世話役っぽい2人の従者は今私が持っている短剣と圧倒的に格が違う武器を持っていた。
一瞬欲しくなったが自制すると私はこっちへ向かってくる3人組を観察した。
※主人公は知らぬことだが2人の従者の持つ武器はこの国ではこの国の王族か公爵、または大公以外の使用が禁じられている「王鉄クラス」の鉄系統の金属で出来ており、それ以外で使ったものは死刑になるため持っているものは、本物かバカである。
よって宿泊客たちは彼らが公爵以上であることが分かってしまっている。分かっていないのは殺来のみ。
またこの世界の金属は、鉄系統だと鉄、鋼鉄、王鉄、帝鉄、神鉄で銀系統だと銀、真銀、王銀、帝銀、神銀で金系統だと金、金剛、王金、帝金、神金となっている。
生物が扱えるのは「帝ランク」まででそれ以降は神の領域である。
ランクの中にさまざまな金属があり、聖銀や邪金なども存在する。
すみません今日短めです。
公爵はバカなのか?とか言うのはこれからの陰謀に関わるので楽しみにしといてください。




