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バケモノに至し暗殺者  作者: ヤヒド
冒険者編
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異世界転移と後の誤算

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さて現状把握も済んだところでなんかさっきからずーっと視線を感じるんだよね。

なんか凄く圧迫感があって試すような目線を。

こういう目線を向けられたことはお爺ちゃんとかであるから多少は慣れてるんだけど、それでも不愉快ではあるからどうしようかな。

なんて考えていると向こうから3柱の男神と女神がやってきた。

そう、人ではなく神なんだ。

何故理解できたって?そういう問題じゃない。

見た瞬間に分かってしまった。本能が理解した。

そんな事を考えている間にいつの間にかその3柱は私の目の前まで来ていた。

私は色々振り絞って聞いた。


「貴方達は神ですか?」


スタイルの良い女神は答えた。


「おいおい、お前やるじゃねえか!我等を理解してなお質問した奴なんて何年振りだぁ?」


男神か女神かわからない神は答えた。


「年も数えられぬほど遥か昔だ」


寝不足のような男神も言った。


「し、質問には、こ、答えるべきだと、お、思うよ?」

「ふむ、それもそうだな」

「それでは我が教えよう!そこの性別不明の神が混沌神、横の寝不足のような男神が邪神、そして超美人で超スタイルの良い私が厄災神だ!」


はい、いただきました!揃いも揃って全員神で、しかも全員やばい匂いしかしません!


「我々を理解できたようで何よりだ」


いえ、今もSAN値がゴリゴリ削れてますよ。はぁなんか一周回って冷静になってきたな。


「それで…自分は死んだと思うのですが…」

「そうだ!正確には死にかけだったところを我々が召喚したのだ!」

「な、何故でしょうか?」

「や、やってもらいたいこ、事があ、あるからだよ?」


正直やる気はマンマンである。あのままでは死一択だったのでこの3柱が救ってくれたのなら報いたいとも思うからだ。


「どんな事でしょうか?」

「まずそれを説明するには私たち神の役割について説明しなければいけない。厄災神、頼めるか?」

「分かった!私が説明するぞ!まずこの世界には22柱の最高神がいてな、我々3柱もその中に入っているのだ!」


本当にめっちゃ偉い神様じゃん。


「そして我々には役割があってな、それが、創造神が創り破壊神が壊す。 全知神が世界を統括する。 世界を海神、地神、空神、時間神、魔法神、技能神、調停神、聖神が管理する。 生命神が命を育み死神が刈り取る。 豊穣神、生産神、獣神が全ての糧を生み出す。 欲神と戦神が生物の発展と滅びを演出する。 導神が全ての生物を導く。 厄災神、邪神、混沌神が全生物の真価を試す。という事だ!」

「質問いいですか?」

「うむ!いいぞ!」

「全生物の真価を試すとは…?」


なんか嫌な予感がするな…


「それはだな、ダンジョンを作ったり、魔物を生み出したりして定期的に魔物暴走(スタンピード)を起こしたりしているのだ!」


当たったな。最悪だ。

しかし理解はした。そろそろ本題に入ってもらおう。


「分かりました。それでは私が呼ばれた理由をお願いします」

「それはだな、最近この私の横にいる厄災神がうっかり力加減を間違って邪の勢力が強い宇宙を壊してしまってな。」


うっかりで宇宙壊すってどういう事やねん。


「邪の勢力と聖の勢力のバランスが崩れてしまったのだ。そのバランスを戻すために、強い邪の性質を持ち死にかけている者をサーチしたら君が引っかかった訳だ。」


うん、理解はした。理解はしたけど、私って邪の性質強いの?なんか嫌なんだけど。


「つまり私は別の世界に行けばokっていう事ですか?」

「そ、そういうこ、事だよ。」

「ちなみにどんな世界ですか?」

「君がいた日本の言葉で言うとファンタジーだ」

「え?」

「ファンタジーだ」


そ、そうですか。大丈夫かな、私生きていけるかな?


「心配なようだが問題ない、私達の加護も付けるしちゃんと知識も与える。やっていけるはずだ」


ん〜、よし!ここまでお膳立てされたらやるしかない!


「okです。行きます!」

「それでは私の加護を与える」

「我のもだ!」

「ぼ、僕のも」

「向こうに着いたらステータスと言うといい。今の君の現状が知れる。」

「有難うございます、また会いましょう!」


言い切った途端視界体がぐるぐるし始めた。


「自由に生きるといい!」

「ま、またね」


そうして3柱の前から彼女は消えた。

後に3柱はこう語る。


「あんな強くなるなんて分からなかったな」と



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― 新着の感想 ―
[良い点] 神様たちが、主人公に転生を依頼する経緯や口調が読みやすく楽しかったです。ツッコミどころ満載な神様に内心でだけ突っ込む主人公も良いですね。 [一言] 転生した主人公がどのような能力を持ってい…
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