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バケモノに至し暗殺者  作者: ヤヒド
冒険者編
18/115

運命と常識

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僕は傭兵団「黒き鉄槌」の新人であるカイナって言うんだ。

え?名前が男っぽくないって?そりゃそうだよ、だって僕女だから。

何故かよく男に間違われるんだけど僕はれっきとした女だ!

ま、まあその話は置いといて…

僕は今16歳で、何故こんな傭兵団にいるのかというと、僕が10歳位の時に僕が住んでいた村がどこかの国の兵士に襲われて壊されてしまい、()()森に遊びにいっていた私だけが生き残ったからだ。

私はそれから名も知らぬどこかの国に復讐することを決意し、あてもなく彷徨って飢えて死にそうになっているところで、偶然知り合った団長に先頭の才能を見出され一緒に行くことになったというわけ。

今ではもう夢に出ることは無くなったけど、昔は悪夢が襲ってきて泣きながら傭兵団のみんなと一緒に寝たっけなー。

…もちろん今は寝てないけど、今でもそのことでおちょくられて結構後悔したりしてるんだけどね…

そんな僕でも今や、「黒き鉄槌」の切りこみ隊長となり、1年前にあった小規模だけどしっかりとした戦争で初陣を上げた。

その戦争で初めて人を殺した時はまた前みたいにみんなと一緒に寝てもらった。

あまりよく寝れなくて団長に「よく眠れたか!」って言われた時はほんとにムカついたな…。

今僕は団長が「護衛の経験も積んでこい」と言って数名の団員と共に、王都に商会も持っているとても大きな「モンテス商会」というところの商隊の護衛をしている。

今日はアルメという街からこの国でも有数の都市であるカイロスへ向かって護衛をしていった。

途中で「ジャイアント」と、「ジャイアントリーダー」の集団に襲われたが、大楯使いのガイさんと、大槌使いのメリリャさんをを中心として難なく撃破した。

カイロスにつくと、神の祝福を受けた珍しい宿である「聖神の抱擁」を予約していた様で、商隊長さんのご厚意によって僕たちも泊まらせてもらえることになった。

ウキウキしながら宿の中でも警戒を解かず護衛を続けていると、この辺ではあまり見ない漆黒の眼と髪をした女の子が入ってきた。

僕よりもかなり若そうだけどこんな高級宿に泊まれるのかな?と見ていると、その子は受付の女将さんを呼び何事かを話すとお金をあっさり払い鍵をもらって女将さんに案内され上に行ってしまった。

僕より少し下ぐらいでなにも修羅場を潜っていなく()()()()()()彼女に僕は少しイラッとした。

僕の変化を感じ取ったのか隣のメリリャさんが心配そうに見てきたが大丈夫と頷いた。

このすぐあと僕の考えは覆されることになる…

しばらく護衛していると、横暴で有名な通称「豚子爵」である、ハイシ子爵が宿に入ってきた。

目をつけられる前にどこかへ行こうと「モンテス商会」の皆さんが動き出した時ちょうど階段からさっきの女の子が降りてきた。

彼女はこちらをチラッと見るとすぐに大浴場のほうに向かって歩き出した。

その態度にも少しイラッとしていると、その少女を子爵が指を刺し部下に向かって()()()を言っていた。

その部下はすぐさまあの少女の肩に手をかけ声をかけ始めた。

「お前のことを気に入ったと、あそこにいらっしゃる私達の主人、ハイシ子爵様がおっしゃっている。お前の様な平民が子爵に目をかけてもらえるなどとても光栄なことだ。大浴場で身を清め4階にある子爵様の部屋にすぐいくといい」

かなり嫌悪感がした。だが同時に僕はきっと行ってしまうだろうと思った。

それは傭兵団のためであったし、同時に僕達全員の安全のためでもあった。まず、故郷を失い根無草だとはいうものの、この国でこの国の貴族に目をつけられてこの国で仕事をしていくのは、無理だと()()()()()からだ。

しかし彼女は違った。ただ背負っているものが少なかっただけかもしれない。

ただその言葉を聞いたあとしばらく立ちすくみ何かを考えたかと思うと、カッと目を見開いて、部下が()()()()()()()()()()子爵に向かって、濃密な殺気を放った。

アレは、あの殺気はピンポイントに子爵だけに放たれたものだったが、少し技量が拙かったのか微妙に漏れていた。

おそらくうちの団員はもちろんのこと、数名の傭兵や冒険者も気づいただろう。

子爵は何が何だかわからずに、腰を抜かした。

そのあと彼女はが何をしたかはわからなかったが、子爵が気絶したことから、再び殺気を放ったことは分かった。

今度は殺気が()()()()()()()()

この一瞬で成長した…そうとしか考えられなかった。

彼女は再び大浴場の方を向くと何事もなかった様に歩き出した。

僕は気付けば護衛対象を後ろに下げ道を開け、剣に手をかけていた。何人か私と同じ行動をとっているものもいた。

彼女はそれを不思議そうに見ると普通に歩いて大浴場に入って行った。

彼女が見えなくなると僕は深く反省した。人は見かけにはよらないんだな…と…


そして僕の運命の糸はこの時から深く彼女に結びついていくことになる。

彼女、「逡ー遶ッ閠」サツキのライバル「隱ソ蛛懆?」カイナとして…

ライバル登場です

次回は未定です

明日はたぶん投稿できます

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