表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
バケモノに至し暗殺者  作者: ヤヒド
冒険者編
11/115

鍛冶屋と運命の出会い

お願いします

私は鍛冶屋に着くとしっかりと看板に「戦神の支度場」と書かれているのを確認し、中に入って行った。

中に入るとそこには()()そこらへんの鍛冶屋や、盗賊達が使っているような普通よりさらに低品質の武器が並べられていた。

私は日本にいた時に数々の業物武器を見てきたためわかったが、ここにある武器達には一見ゴミに見えてもそれは偽装しているだけで、本質は全く別のものだと分かった。

そう感心していると、奥からずんぐりとして圧迫感のある者が出てきた。

その人は確かに人間と違い見るからにドワーフだと分かった。


「なんじゃい?ここは鍛冶屋じゃぞ?お主のような小娘が来るところではないわ」


このお爺さんはそういうと店の奥に戻ろうとした。

私は少しカチンときたので、私は客だということを示してやることにした。


「お爺さん、ここにある武器の数々上手く偽ってますけどなかなかいいものですね」


そう言うとお爺さんはこっちを向き、


「それが分かるようならお主は客じゃが、それでも尚お主のような小娘がくるところではないわ」


それは挑発なのかな?と思い少し威圧しながら私は言った。


「しつこいですよ?私は()です」


しかしお爺さんは少し反応しただけでちっとも驚かなかった。

しかし「実力はあるようだな、ついてこい」と言って奥に歩いて行ってしまった。

急いでついて行き「あそこのものじゃあないんですか?」と聞くと、

「あんなものはただの駄作だ」と言われた。

しばらく黙って歩くと先ほどの武器をはるかに超える業物が無骨に置かれている場所に着いた。


「小娘、お主の手を見せてみい」


私は黙って右手を出した。しばらくされるがままにしていると、


「左手もだしい」


と言われ両方とも見比べたりされた。

しばらくすると手を離して

「お主は二刀流か?」と聞かれた。

驚きつつ「そうです」と答えるとさらに奥に仕舞われている武器から二振りの短剣を渡された。


「それは2対1組の短剣じゃ。二つ合わせて銘を「白黒(びゃっこく)」と言い白の短剣が「白夜(びゃくや)」、黒の短剣が「黒明(こくみょう)」と言う」


その二振りの短剣は両刃で片側がノコギリとソードブレイカーを組み合わせた()()()のようになっており、反対は普通の刃だった。

私はすぐにこれを気に入った。


「これはいくらですか?」


お爺さんは言った。

「これには金属は一切使われておらん。2匹で1匹の魔物で覇大陸のみに存在し龍や竜にも比肩しようかという化け物の顎の最も鋭い牙でできておる。この魔物は2度とこの世界に出ることのないであろうユニーク個体じゃ。実際この何万年間確認されておらぬ。これが討伐されたのは遥か昔、今より遥かにお前たち人間が強かった時代じゃ」


とてつもない武器だった。この爺さんがこの武器を鍛えたのかな?と思いじっと見ていると、


「この武器を鍛えたのはワシの先祖の骰帶イサ逾じゃ。ワシではとても扱えん」


なにかよく聞き取れなかったが…

そう言って今度はじっと見返してきた。


「この武器をとっておいてやる。もっとも誰にも売るつもりはないがお主が()()()()取りに来い」


そう言って代わりに鋼鉄でできた二振りの短剣とホルダーを渡してきた。


「これを売ってやる。しっかりメンテナンスをして定期的にもってこい。研いでやる」

「いくらですか?」

「4万ミムじゃよ」


仕方なく私は4万ミムを払うと短剣とホルダーをつけ次の目的地である宿屋「聖神の抱擁」へ向かった。


「これで本望ですかの?我が血の源流で「生産神」の従属神たる骰帶イサ逾よ」


遅くなりました

従属神は基本文字化けです

次回宿屋です

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ