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バケモノに至し暗殺者  作者: ヤヒド
冒険者編
103/115

茶番と興味

ごめんなさい

(んーそろそろいいかな?)


唐突に何の脈絡も根拠もなくそう感じたサツキは扉を開けた。


(お、やっぱり3人が登っていってる。なんか勘が良くなったかな)


そんなサツキの目線の先にはブレイ一行が階段を登っていっており、丁度食堂又は下にある施設から撤退していくところだった。


「行くかね」


3人が階段を登り切るのを確認し素早く外に出て扉を施錠したサツキはヌルヌルとした動きをしながら階段を静かに降りていった。


(…あの3人がいないといえど結構混み合ってるな)


そんなことを考えながらスルスルと人と人との間を綺麗のすり抜けて行くサツキ、その技(?)は暗殺者としての訓練によって身についた動きであり自然と音を殺し気配を殺し歩いていた。


「よっと…此処だね」


食堂に入るとサツキはカイナを探した。


(カイナは…いた!でも誰だ?あれ)


カイナはすぐに見つかったがそのテーブルにはすでに2人の男女が座っており仲良く何か談笑をしているようだった。

友達が自分が知らぬ人と親しそうに話しており、そんな状況に鉢合わせしたとき…サツキは一切の遠慮も萎縮もせず声をかけた。


「お〜い、カイナ〜」

「あっ!サツキ!やっときたね、遅いよ!僕待ってたのに」


そんな感じで少しぷりぷりしながらサツキに対して返答するカイナ、その横では2人の男女が興味深そうにその様子を見ていた。

そして女性の方がカイナに話しかけた。


「カイナ、その子が?」

「ああ、うんそうだよ。僕の友達のサツキさ」


そしてカイナはサツキに向き直ると後ろの2人を紹介した。


「こっちの男の人がガイさん、サツキのことを聞いた女の人がメリリャさんだよ」

「傭兵団の仲間?」

「うんそうだね。今回は護衛依頼についてきてくれたんだ、2人ともすごく強いんだよ」

「うん、強いね」


サツキは素直にそう感じていた。2人から漂う練り上げられた戦士の気配、サツキはこんな戦士のいる「黒の鉄槌」と言う傭兵団に興味を抱いた。


「お褒めに預かり光栄だ、とでもいえばいいかな?サツキ…」

「サツキでいいよ」

「それじゃあ…ゴホンッ…お褒めに預かり光栄だ、とでもいえばいいかな?サツキ。紹介に預かった通り俺がガイだ」

「フフフ、ガイの冗談は置いておいて。私がメリリャよ、私もサツキでいいかしら?もちろん私たちも呼び捨てでいいわ」

「おい!勝手に決めるなよ」

「いいじゃない、別に減るもんじゃないんだし。もうとっくにあなたの威厳なんてないわよ?」

「嘘だろ!?」


そんな茶番劇を見てついていけずぼけっとするサツキに対しカイナは言った。


「あー気にしなくていいよ?サツキ。2人とも新入団員とか初対面の人にはいつもこんな感じだから…これが通常?みたいな?」

「そ、そうなんだ…まあ呼び捨てにしていいって言ってたからするね?」


その問いに頷くカイナ、そして未だ争う2人を一瞥し、これって本当に通常なんだと実感するサツキであった。


(「黒の鉄槌」か…すごい興味が湧いてきたな)

はよ学園に行かせたい


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