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バケモノに至し暗殺者  作者: ヤヒド
冒険者編
102/115

したいことと懸念点

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「あー疲れた」


下の階であんなことやこんなことが起きているとは知らないサツキは部屋に戻るとくつろいでいた。


(ん、結構いい遊びにはなったんだけどやっぱり足りないな)


今日の戦闘を遊びと宣いさらに厳しいものを望むサツキの心には一つのものがあった。


(やっぱり暗殺…だよね)


サツキは本来暗殺者として育てられた生粋の暗殺者である。

正面切手の戦闘も得意としつつもやはり搦め手や不意打ちなどの暗殺者としての闘い方が好きであり得意であった。


(まあこればっかりは早く「裏」とのパイプを作って斡旋してもらえるようにならないとダメか)


勘違いしてはいけないのはサツキは殺しが好きなのでなく、依頼としての暗殺が好きだと言う点だ。

そこの大きな違いを理解せぬ地球の、死飼家の分家たちは「楽しむものは相応しくない!」やら「ただの殺人鬼だ!」などと捲し立てていたが所詮木端分家の戯言、サツキもその家族も一切気にしていなかった。


(パイプ作り大変なんだよな、地球じゃ死飼っていう基盤があったけど此処じゃ1から作らなきゃならないし。「裏」にもナワバリとかありそうだから、どこかの組織に入るか、新しく作るか、力を持ってフリートしてやっていくか…考えることは多いな)


しかし目下に差し迫るのは一ヶ月間の教師兼護衛生活、何事もそれが終わってからでないと始めることはできないのだ。


(依頼が終わったら帝国の首都か王都とかに行ってがんばろ)


やりたいことのために決意を固めたサツキはカイナと約束していた通り夕飯を食べるため下に降りることにした。


「そろそろいこーか」


ドアに手をかけ扉を開けて外に出たサツキはちょうどこちら側から見える階段のさらに上の階から、今回に護衛対象となるブレン否ブレイが護衛を引き連れて下に降りていくのがちょうど確認された。


ガチャ!


急いで扉を閉めるサツキ、幸い彼らは音に気付くことのないまま階段を降りていった。


「何でちょうどいるのさ」


愚痴を言うサツキ、その声には彼らへの理不尽な怒り?苛立ち?が込められていた。

そしてサツキはある発想へと至る。


(あのギルマスに限って情報漏洩なんかしてないだろうな…いや?案外女将さんも…それは無いか。顧客情報の開示は流石にしないだろ)


そんなふうに自分の個人情報や護衛依頼を受ける事を漏洩されていないか疑い始めるサツキ。


「むむむむ」


いくら考えても想像でしかなくただただ不毛なことに気づいたサツキは、漏洩してたら殴ると自分に誓った。


(まあどうするにせよ鉢合わせは面倒くさいから少しここで待機しよっか)


再びベットに転がったサツキはゴロゴロと転がり始めた。

そして依頼のことを考えた。


(一応教師か。どういうことするんだ?いやすることは決まってる、戦闘訓練だ。でもな…)


サツキには懸念点が多すぎる…


(私の戦闘に使っている技術は暗殺の技能をアレンジしたものだということ、人に教えたことがないこと、そして何より…なめられる見た目(背が低く華奢)をしていること…悲しい)


どうしようもない技術の方向性の違いと、圧倒的な経験値不足、そして見た目というここから何とかしようのない綺麗なビンゴにサツキは悩まされていた。





寝ミイ、ねみい


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