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バケモノに至し暗殺者  作者: ヤヒド
冒険者編
100/115

やる事と友達?

久しぶりですね

「ふーん、あのお爺さんドンクツっていうんだ」

「うん、なんか教えてくれた」


カイナからの情報漏洩…もとい情報提供によってかのお爺さんの名前を知ったサツキはあまり興味なさそうに返事をした。


「まあお爺さんはお爺さんだからあまり変わらないけど、これからはドンクツお爺さんって呼べばいっか」


そんなふうに知りたいと思う人やそれを求める人々の気持ちを全て破壊したサツキは話を切り上げた。


「あ、そうそうカイナこれあげるよ」

「ん?僕に?」


そう言ったサツキの手には一本の肉串が握られており、かかったタレの香ばしい香りがカイナの鼻をくすぐった。


「うわ〜!美味しそう!」


串を受けたるやいなやすぐさまかぶりつくカイナ、あっという間に肉は消え肉串は串へと退化した。


「美味しかった〜。サツキありがと」

「ん、問題ない。じゃあこの後どうしようかな」


ギルマスとのお話、追加されて冒険者カードの更新や新たな依頼、そして自分が化けたかの確認…その全てを終え10日後に学園都市エルに向かうまでは、とりあえずフリーとなったサツキ。

(本来は死の黒波(スタンピード)の後始末などの業務が冒険者組合を通じて全ての冒険者に依頼されているが、そんなことサツキには関係がない)

次の依頼の関係上あまり遠出もできずパッと考えてやることがなくなったサツキは考えていた。


「サツキはなんか差し迫った用事があるの?」


そう10日後の依頼のことを知らぬカイナが問うとサツキはそのことを説明した。


「あーそれじゃあ僕と一緒にちょっと行ったりはできないか…っていうかサツキがそんな依頼を受けるなんて…脅された?」

「ん〜まあある意味?」


受けなきゃ情報を隠したり統制したりしないぞ!っと言われたようなモノだからある意味脅しであろう。


「大丈夫?今から一緒に殺しに行く?」


まあまあサツキに肩入れしているカイナはそんな物騒なことを言うと拳をぶつけて打ち鳴らした。


「いや、大丈夫。まあ教師っていうのも楽しそうだし、やっといたほうが後々楽だしね」


カイナを諫めたサツキは思考を再び元に戻すとこの10日間何をするのか、いや、何をしたいのかのリストを上げ始めた。


(隻眼のおじさんとの戦闘、修行、図書館で調べる、神を探して文句を言う…こんなもんかな?)


サツキはやりたい事を全てあげると今、どれを一番したいのかを考えた。


(ぶっちゃけ神を探して文句を言うはいつでもできる気がする。なんか今も見てそうだし、だから後でよし。そして修行…これはおじさんと戦えば自然とそうなる気がする、まあ図書館で調べるよりこっちをやりたいかな)


まずやる事を明確にしたサツキはカイナに声をかけた。


「カイナ、私修行ついでにおじさんと戦ってくるね。カイナはどうする?」

「修行ついでにバルドルさんと戦闘…僕もそうしたいんだけど…僕一応ある商会の護衛としてここに来ているから、非常事態のおかげで死の黒波(スタンピード)に参加できたけどあまり離れられないんだ。まあその商会が街を出るから一緒に行けないかな?って思ったんだけど…」

「いつ此処を出るの?」

「…2日後」

「見送りはするよ」

「来てくれるんだ」

「まあ、それぐらいはね」


少し照れたように顔を背けるサツキとカイナの両名、同年代のまともな友達?がいなかった2人にはなかなかに厳しい状況なようだ。


「まあ今日はもう遅いしさっさと宿に戻って夕飯食べて寝よっと」

「そっかサツキも「聖神の抱擁」に泊まってるんだっけ」

「うん、って言うか風呂であったじゃん」

「あーそうそう、じゃあ行こっか」


2人は並んで歩き出した、他愛のない会話を楽しみながらゆっくりと。

テスト終わった(ダブルミーニング)


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次回も本編です。

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