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和花がラミネートの機械を持って戻ると、チーム内がざわざわと浮き足立っていた。そして困り果てた顔の秀人と目が合い、訳のわからない和花は首を傾げる。


小百合が和花に駆け寄り手を取った。


「おめでとう、和花ちゃん」


「えっ?」


「チーム長と付き合ってるんだって?」


「えっ?!」


「いつ結婚するの?」


「ええっ?!」


矢継ぎ早に質問され、和花は状況が飲み込めずに目をぱちくりさせた。小百合は満面の笑みで和花を称え、更に高柳が追い打ちを掛けるように大きく頷く。


「いやー、お似合いだと思ってたんだよ。だってチーム長の橘さんの守り方半端ないし」


「えっ?えっ?」


困って秀人を見ると、秀人もまた困った顔をしながらなぎさにどつかれていた。


「和花、ごめん。なんか話が大きくなった。成り行きで和花と付き合ってるって言っただけなんだけど」


その言葉にようやく納得のいった和花はとたんに恥ずかしさが込み上げ真っ赤な顔になって両手で頬を覆う。


「や、やだっ!」


「橘さん、よかったねぇ。娘が結婚するってこういう気持ちなのかなぁ」


「は、林部さんまでっ!」


「どっちから告白したの?」


「ええっ?」


盛り上がるチーム員はめでたいとばかりに和花と秀人を囲む。普段からあまり社交的ではない和花は、この状況に戸惑いどうしたらいいのかわからないでいた。


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