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「和花、酔ってるの?」


「酔ってません」


ぷくっと頬を膨らます和花の頭をそっと撫でる。撫でている秀人も撫でられている和花も、お互いがその心地よい感覚に酔いしれた。


「和花のこと好きだよ」


「嘘だ」


心を込めて甘ったるい声色で伝えたのに、和花はなびくことなく即否定する。


「何で信じてくれないの?」


「だって私と佐伯さんじゃ不釣り合いだもん」


そんな事を言いつつも、和花は秀人の腕に絡みつく。


「離れたくないもん……」


「和花……」


「……んっ」


唇に触れる柔らかな感触は一瞬で和花を痺れさせる。


「好きだよ、和花。好きだ」


「佐伯さ……んっ」


軽くついばむようなキスは息をする暇もないくらいに何度も何度も重ねられる。チュッという音が耳に届くたび、体の奥からジンと痺れるようにその感覚に溺れていく。


「好きじゃなきゃこんなことしないだろ?」


「……うん」


和花は自分の唇を指でなぞる。

たくさんのキスは和花の唇をたっぷりと潤わせた。唇に手を当てたまま秀人を見る。少し開いた口と艶々とした唇が艶かしく物欲しげに見える。その姿は図らずも秀人をドキッとさせた。


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