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密かに秀人に説教してやろうと考えつつ、なぎさはニヤリと口の端をあげる。


「じゃあ色仕掛けとかどう?セクシーな下着で誘っちゃいなよ」


「ええっそんなのできません。だって私背も低いし胸もぺったんこだし」


半分冗談で言ったのだが、和花はこれでもかと顔を真っ赤にしながら慌てて否定した。この淑やかに可愛らしいところが男性に人気があるのだ。自分にはない魅力を持っている和花に、なぎさは羨ましささえ覚えた。


「でも佐伯くんはそんな和花ちゃんを好きなんでしょ?」


「……好きじゃないかも。だって好きって言われたことないです。私の上司だから、面倒見なきゃいけないから付き合ってくれてるだけなのかも」


「和花ちゃん、それはネガティブすぎ。さすがにそれは佐伯くんが泣くわ。そんなわけないじゃん。もっと自分に自信を持ってよ。そんなに心配なら直接佐伯くんに聞けばいいじゃない。それこそ色仕掛けで」


「色仕掛けは無理ですって……」


「あはは!まあ飲んで飲んで。すみませーん、生中追加で」


ドン引きする和花の空いたグラスを手に、なぎさは店員におかわりを注文した。


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