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「ふふ、なぎささん頼もしいです。大好き」


小さくクスクスと笑う和花は、同じ女性のなぎさから見ても可憐で可愛らしいと感じる。自分にはない淑やかさと細やかさを持っていて男性にも人気があるのに、それを本人は気付いていないどころか恋人の秀人にすら遠慮がちだ。ともなると、これから秀人には頑張ってもらわないといけないなとなぎさは心密かに感じたのだった。


「あー、和花ちゃんめっちゃ可愛い。今の笑顔佐伯くんにも見せてやりたいよ。写真撮るからもう一度お願い」


「えっ、嫌ですよ」


「なんでー?いいじゃん」


「いやいや、無理ですー」


顔を真っ赤にしながら恥ずかしがる和花は“女の子らしい”という言葉がぴったりだ。二十歳を越えて“女の子らしい”なんて言ったら、和花は怒るだろうか?もっと自分に自信を持てばいいのに、などと考えつつも目の前の和花が可愛すぎて、なぎさは容赦なくからかった。


「なぎささーんっ!」


「あはは!」


和花は頬を膨らます。もちろん本気で怒っているわけではない。なぎさのからかいには優しさが含まれていることをちゃんとわかっている。


二人の明るい声はカフェの片隅で高らかに響いた。

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