表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
65/100

特別扱い

通りすがりの王子様が彼氏になろうとは誰が想像したであろうか。秀人から”放っておけない”と言われたが、まさかその後和花から”好きです”と告白するとは和花自身予想外だった。だがその勇気のおかげで、晴れて秀人と恋人になったのである。


男性不信だった和花に彼氏ができた。

これは和花自身、大きな一歩だと思っている。秀人の物腰柔らかな口調は自然と和花の心を溶かし蕩けさせていく。


思い出すだけで顔がにやけてしまい、ゴロンゴロンとベッドの上を転がった。まるで子供みたいな喜びようだ。


ピンポンとチャイムが鳴りはっと我に返る。モニターで宅配便だと確認してから玄関を開けた。


「橘さーん、チルドのお届け物です」


身に覚えのないチルド商品に和花は首を傾げつつ受け取ると、思ったよりも大きくてずっしりしていた。


(何だろう?)


箱を開ければ、綺麗なサシの入った高級そうな牛肉が何枚も並んでいた。


「……あっ!ビンゴの景品だ」


和花はようやく思い出す。

なぎさの結婚パーティーのビンゴで牛肉が当たったのだった。その場では引き換えのハガキをもらっていて、そこに住所と氏名を書いて投函したものが今目の前に牛肉となって届いている。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ