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思ったより会議が長引いてしまった秀人は、自席に戻って和花の姿を確認する。もしかしたら待っているのではないかと想像していたが、机の上は綺麗に整頓されすでに帰った後だった。


少し残念な気持ちになるのはなぜなのか。


一日の終わり、短い時間ではあるが和花と何でもない話をしながら帰路に着くのは秀人にとって癒しでありかけがえのないものになっていた。


“送り迎えをする”と言ったのは、チーム長の責任でもなんでもない、ただ一人の男として和花を護りたかったからだ。


それほど、秀人の中で和花は大切な存在になっていた。それを実感し認めると余計に今日送って行けなかったことが悔やまれる。


「佐伯さん、電話入ってます。何か病院からって……?」


「病院?」


不思議に思いつつ電話を受けた秀人はみるみる血の気が引いていく。


「どうかしました?」


同僚の言葉も耳に入らないほど、秀人はなりふり構わずすぐに会社を飛び出していった。


和花が病院に運ばれたという連絡だったのだ。


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