表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
54/100

054

一通り場の収拾をしてから、和花と秀人は人気の少ないラウンジの休憩スペースに移動した。


静かな空間は、自動販売機から缶コーヒーが落ちるガッコンという音をやけに大きく響かせる。


秀人は二人分購入すると、和花の前にコトリと置く。和花はそれを素直に受け取った。


「取り乱してすみませんでした」


「いえ、こちらこそ泣かせてしまって」


バツが悪そうに秀人が謝ると和花は首を横に振る。


「佐伯さんのせいじゃありません。私が弱いから……」


「……何があったか聞かせてもらえますか?」


決して無理強いはしない秀人の聞き方は優しすぎて和花の胸を締めつける。話すと迷惑にならないだろうかと危惧しつつも、秀人になら聞いてほしいような気もして和花は静かに口を開いた。


それは秀人に助けてもらったあの日に遡る。

何がきっかけかはわからない。あの日から、事あるごとにHOKUTOシステムの三井は和花にアプローチをしていること。それを迷惑だと思っていること。


時折言葉を選びながら、和花は自分の気持ちを秀人に伝えた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ