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美味しさを表情いっぱいに表現すると秀人はよかったと微笑む。和花は胸がきゅんとなって気持ちが抑えられなくなった。


「あの、佐伯さん。さっき言ってたこと、本気ですか?」


「……さっき言ってたこと?」


秀人は首を傾げ、和花は自分の言葉を打ち消すようにショートケーキののったプレートを差し出した。


「な、何でもないです!私のショートケーキもよかったらどうぞ」


「そう?ありがとう」


(うわぁ、うわぁ、佐伯さんが私のショートケーキ食べてくれた……)


そんな些細なことで和花は嬉しくてたまらなくなる。こんなに胸が踊るような気持ちになるのは本当にいつぶりだろうか?


(なぎささんありがとう~)


この素敵な時間をもたらしてくれた影の立役者であるなぎさに心の中でお礼を言う。もう足を向けて寝れない気さえしてくる。


テーブル会計で、和花が財布を出している間に秀人はささっとクレジットカードで支払ってしまった。


「佐伯さんお金を……」


慌てて千円札を数枚差し出すも手で制されてしまう。


「奢らせて。俺が誘ったし」


「でも……」


「これはチーム長命令」


そう言われてしまっては無理に払えなくなってしまう。いいのかなと思いながらも和花はおずおずと財布をカバンにしまった。


「……ありがとうございます」


お礼を言えば秀人は和花に向けて爽やかに笑顔を向けた。


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