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お開きになり、出口では新郎新婦がお見送りをしてくれる。


「和花ちゃん来てくれてありがとう」


「なぎささん、すっごく綺麗です。おめでとうございます」


間近で見るなぎさはやはりキラキラとしていて和花はほうっとため息をついた。


「佐伯くん、ちゃんとエスコートしてくれた?」


「はい、とてもよくしていただきました」


「帰りも送ってもらいなね」


そう背中を押されて、和花は困ったような照れくさいようなそんな気持ちになった。

会場を出たところでやはり秀人は待っている。こんなに素敵な人が一緒にいてくれるなんて和花の胸はときめきすぎてどうにかなってしまいそうだ。


「エレベーター、乗れる?」


「佐伯さんが一緒なら」


和花の答えに秀人は柔らかく微笑む。すっかり二人でいることにも慣れたようだ。そんな風に微笑みかけてくれることが和花にはたまらなく嬉しい。


(……どうしよう、佐伯さんのこと、好きかも)


じわじわと膨れ上がる気持ちに自分自身戸惑ってしまう。こんな気持ちになるのはずいぶんと久しぶりな気がした。


エレベーターを降りたところで秀人がふと足を止め和花を見る。和花は何だろうとわずかに首をかしげた。


「……そういえばデザート食べ損ねたね」


「あっ、本当ですね。美味しそうなケーキが置いてあるのだけは確認しました」


「一階にラウンジがあるけど、行く?食べ損ねた分」


まさかの誘いに和花の胸は踊る。


「はい、ぜひ!」


テンション高く、二つ返事で了承したのだった。



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