表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
35/100

035

***


なぎさの結婚パーティーは、ホテルの二十五階で行われる。改めて招待状の案内を読んだ瞬間、秀人はなるほどと納得した。


(エレベーターで二十五階まで男性と一緒に乗るのはさぞかしプレッシャーだろうな。……いや、だったら僕は?)


と再びの疑問がわき上がる。


まさか二十五階まで階段で行くのだろうかと考えていると、待ち合わせの場所に和花がやってくるのが見えた。


紺色の落ち着いたパーティードレスにいつも下ろしている髪をアップにまとめていて、普段よりも大人びて見える。


むしろ普段は童顔なため年齢よりも幼く見える和花だ。あまりの綺麗さに秀人は言葉が出なかった。


「Hi」


秀人を探していた和花は前から来た外国人に声をかけられビクッとしながら足を止めた。

身振り手振りで何かを伝えてくるのだが、全くといっていいほど英語が聞き取れない。


「え、えっと……」


しどろもどろになる和花は何とかラウンジという単語が聞き取れた気がして、そうだホテルのフロントを案内しようと試みた。


「あの、こちらにフロントがありますので……」


頑張って和花も身振り手振りで伝えようとするも、伝わっているのかどうなのかさっぱりわからない。


すると突然肩を引き寄せられ、きゃっと小さな悲鳴が出た。


(な、何?一緒にフロントに行ってほしいのかしら?どうしよう?)


一部始終を見ていた秀人は不機嫌に英語で割り込む。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ