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刷り込みで竜の母親になった私は、国の運命を預かることになりました。繁栄も滅亡も、私の導き次第で決まるようです。  作者: 木山楽斗


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92.騎士団長との戦い④

 私とリルフは、ローディスの前に下りてきた。

 ナルジャーとの戦いを終えて、宿に戻った私は、副団長と兄貴がいなくなっていることを騎士の一人から聞いた。

 何が起こったのかは、ある程度予想できたため、二人を探していた所、兄貴とローディスの戦いが目に入り、ここに来たのである。


「兄貴……」

「フェリナ……うぐっ」

「喋らないでいいよ。リルフ、兄貴を頼める」

「うん、任せて……チェンジ! グランドドラゴン!」


 私の言葉に、リルフはその姿を変えていく。ナルジャーとの戦いで得たグランドドラゴンの姿だ。この姿なら、回復魔法が扱える。兄貴の傷も、癒すことができるはずだ。


「さてと……」

「ほう? お前一人で、この俺に向かってくるつもりか?」

「以前までの私と思っているなら、少しその認識を改めた方がいいと思うよ?」

「……お前が以前とは違うことなど、既にわかっている。だが、そうだとしても、俺に一人で向かってくるのは無謀だと言っているのだ」


 ローディスは、私の変化を理解していながら、それでも自分には敵わないと思っているようである。

 その自信は、高慢であるかのように思えるが、彼は騎士団長だ。その自信を裏付けるだけの強さを持っていることは疑いようのない事実である。

 だが、リルフには兄貴を回復してもらわなければならない。例え敵わなかったとしても、私は立ち向かわなければならないのだ。

 もっとも、私は敵わないとは思っていない。例え、相手がどれだけ強かろうとも、負けるなんて思わないのが私なのだ。


「無謀かどうかは、剣を交えて確かめてみればいいんじゃない?」

「ふん……ならば、来るがいい!」


 私とローディスは、ほぼ同時に構えた。そこで、私は違和感に気づく。

 ローディスの構えが、少しおかしいのだ。以前見た構えと比べると、少し体勢が違う気がする。

 その要因は、すぐにわかった。ローディスの鎧の左胸にある傷が影響しているのだろう。

 状況から考えて、あれは兄貴がつけた傷であるはずだ。それは鎧だけではなく、彼の肉体まで傷つけたのだろう。


「どうやら、あなたも無事ではなかったみたいだね……」

「この程度の傷など、どうということはない!」


 ローディスは、大きく大地を蹴ってこちらに迫ってきた。その構えを見て、私はあることを悟る。彼は、その奥義で勝負してくるのだと。

 彼の奥義で、かつて私の剣は砕かれた。まともに喰らえば、その結果は変わらないだろう。

 だから、私も対応しなければならない。彼の奥義を打ち破らなければならないのだ。

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