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刷り込みで竜の母親になった私は、国の運命を預かることになりました。繁栄も滅亡も、私の導き次第で決まるようです。  作者: 木山楽斗


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53.進化した竜①

 私は、目の前で起こった出来事に困惑していた。私に近寄って来ていた男達も、明らかに動揺している。

 私の目に映っているのは、かつてメルラムが見せてくれた本に載っていた竜だった。ただ、その竜には面影がある。リルフの面影が確かにあるのだ。

 先程、リルフの体が光り輝いたことからも、あの竜がリルフであることは理解できる。なんというか、少し目を離している間に、とても立派になったものである。


「ストームブレス!」


 私がそんな風に呆気に取られていると、リルフは大きく口を開いた。その直後、その口から竜巻が起こり、それが一直線に一人の男に向かって行く。


「ぬああっ!」


 その攻撃により、男の体は大きく回転しながら空中に放り出された。その服が切り裂かれていることから、あの竜巻には刃のような性質があることがわかる。


「うごっ……!」


 男は、そのまま地面に叩きつけられた。動かなくなった所を見ると、意識を失ったと考えるべきだろう。

 それを見届けてから、リルフはゆっくりとその首を動かした。次の狙いを定めているようだ。


「な、なんなんだ。あれは……」

「あんなものに勝てる訳がない……」

「ストームブレス!」

「うああっ!」


 リルフの口から出た竜巻によって、また一人の男が宙へ投げ出された。他の三人は、それを恐怖しながら見ていた。

 そこで、私はあることに気づく。よく考えてみれば、私がじっとしている必要なんて、どこにもないのだ。


「はあっ!」

「うがあっ!」

「何! 貴様、後ろからとは卑怯な!」

「人質を取ったあなた達には言われたくないね!」

「があっ!」

「ぎゃあっ!」


 リルフに恐れを抱いて動けない男達を、私は次々に切り裂いていった。リルフが二人倒し、残り三人を私が倒した。これで、残っているのは後一人だ。


「えっと、確か……」


 後一人は、リルフを捕らえていた男である。その男は、リルフが変身した時にその衝撃で吹き飛ばされたはずだ。

 という訳で、私はリルフの後方を見てみる。すると、木の傍に倒れている一人の男を発見した。

 恐らく、吹き飛ばされて木に体を叩きつけられたのだろう。その体勢からは、それが伺える。もしかしたら、地面にも叩きつけられた可能性もある。

 とにかく、あの男も既に動くことはできなそうだ。これで、私達を襲ってきた男達は、全員片付けられたということになるだろう。とりあえず、一安心だ。

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