お喋り
頑張りまシュ
「ようこそ、この世界へ。」
「....!?」
どうやら時を超える試みは成功したらしい。
僕は少しだけ安堵し、目の前にいる少女を見た。
「この世界は、ルーナウィクニスソール....
...で間違いないですか?」
「いかにも。」
何故知っているのかは聞かれなかった。
可愛らしい見た目や声とは似つかわしい
返事をした後、その少女は僕と目を合わせた。
「案内しよう...。
私の名前はウィクタム。
...ウィクと呼んでくれ。」
「僕はアマルガム。...ムアと呼んでくれ。」
「わかったが、何故偽名を使う..?そなたには...」
「僕は忘れてしまったんだ、
逢うまで僕はきっとそうする筈だ。
だから別に何だってかまわないだろう?」
彼女は僕の意味不明な言いように
一瞬逡巡したが、気を取り直したらしい。
「まあ、主が言うのなら....。」
どうやら渋々ながら納得してもらえたようだ。
少しだけ嬉しく思い、
歩き出した彼女の背を追いかける。
久しく誰かとしゃべった。
独りでの研究
進度的に周りには喋る相手も殆どなく、
いつも僕は孤立していたのだった。
そんな中を過ごしてきた僕にとって
少しだけ楽しいものに思われた。
蜜柑美味しいですねぇ




