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ありきたりな日常

今日はいい天気だ


竜は窓を開けて空気を取り込む


「この家でかいから窓開けるの苦労するなぁ」


小さい竜には大きな家は苦痛である


「もうちょっと小さめの家に住んでればいいのに」


学校の宿題をしようと 椅子に座って机にやってくる


ノートを開くと電車の絵ばっかりで授業を取っていないのが丸わかりであった


「この電車いいよね」


205系の絵が書いてある


相変わらず下手



となれば友人に電話するのが1番


「もしもし この後空いてる? ああそう またね」


家の用事で切られた


あいつが家の用事とはなんか一大事でもあったのだろうか


わからねえ




竜ハウスの前をバスが往復する


「交通手段があるのは便利だけど運賃高いよね」


自動車はあんま少ないけどバスの方が多かったりなかったり


鉛筆だけを動かす


ノートにはなにも描写されない


なにが主人公の感情だよ わかるやついるかアホ





少し少しと宿題を進めていく


わからねえわ




たびたびペンが止まり教科書とにらめっこする


高校受験ねぇ


どこか僕を受け入れてくれる高校はあるのだろうか


高校行く気ないなぁ


クラスメイトはどこの高校行くのかな




宿題をやり終え 窓を閉めて部屋を出る


物置からお菓子を取って食べる


自慢の妹に見つからなければいいんだけどね


ガサゴソ ガサゴソ


三ツ矢サイダーの飴を1口


口の中で広がるパチパチ感


美味しい


もう1個食べちゃおっかな


「あ 竜お菓子食べてる」



見つかってしまった


「ママに言うもんね」


な なんでや


と言うと 妹はガラケーのスイッチひとつで開閉してママに電話をかける


「ママはお仕事中だから出ませんよ〜」


「あっママ!竜がまたお菓子食べてる!」


「うん 伝えとくねー!」


「ママが帰ってきたら寝るまで勉強ねって言ってた」


はあ


「じゃあ友達の家に行ってくるねー 俺は」


竜は荷物を持って友達の家に押しかけに行った


もちろんさっき電話した奴の家である


ピンポーンっ


「おれー!」


すんなりドアが空いた


「んで電話の件はなんだったの」


顔を赤くして勉強を教えて貰いたかったなって思ってと言った


なんかとんでもないことで電話してきたのかと思ったような顔をされた


「おじゃましまーす」


彼の名前は峻


さめである


階段の途中でお兄さんとすれ違った


「こんにちは」


「やあ 紅茶はいかが?」


兄貴は峻に引っ張られて階段を降りていった




門限ギリギリまで峻の家で遊んで 家まで走っていった


「おじゃましましたー!」


「次来る時は俺の紅茶飲んでいけよー!」


「ケントやめてよ」




家に帰ってくるとお母さんがご立腹な様子


「風呂入ったら勉強だからね覚えときなさいよ」


「ひぃ怖」


毎度の事ながらご飯は美味しい


「勉強じゃなくて次から竜にご飯作らせるか」


「それもヤダ」


「ご飯抜きね」


「それもヤダ」






お風呂である


シャワーを出して自分用のうろこブラシでガシガシする


いいお湯




そのままこそーり布団に潜ってネットを始めた


鉄道系ツイートを漁っている


試運転情報だの


甲種回送だの


ダイヤ改正だの


人身事故だの


回送だの


色んな情報が回っている


ネットサーフィンをしていると部屋のドアが開く


「竜 勉強は」


はあ


パソコンを閉じて勉強を再開する


「数学赤なんだから 数学しなさい」


数学の教科書を開くと意味不明で目が回りは閉めてきた


吐き気やめまい それに頭痛もしてくる


(そうだ教科書に吐いてしまえ)


おろろろろ


後ろで見ていたママが叫ぶ


竜どうしちゃったのと


ただの拒否反応です


出すものは出し切ったのでベッドで横になって寝る


すやぁ



ママが就寝したのを見届けると教科書を持っていった





どこか知らない場所の中で1人のドラゴンが横たわっていのをみた


その体に触れようとすると意識が消えていった



ん 朝か

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