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コドクの学園  作者: 初雪奏葉
第三章ーそれぞれの能力
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第三章ー3

「よし! 一旦、生徒会室へ戻るぞ。ミーティングだ」

 それぞれ一区切りついたところで、一度、生徒会室へ戻ることとなる。

 天井近くで、設置された障害物を避け、上空での姿勢保持、正確な飛行を行うための鍛錬をしていた佳那も、地上へ降りて来る。


「今日は君らにプレゼントがある」


 鍛錬開始前。

 一通り特訓メニューをこなしたらプレゼントがあると宣言されていた。

 一年生チームは若干の期待を抱いて生徒会室へ戻る。

「座ってくれたまえ」

 もはや定位置となりつつある、議長席から見て左側へ、一年生四人は腰をかける。

 樋春は生徒会室左奥にあるタンスから、四つ、黒い紙袋を取り出し、それぞれの目の前に置く。

「開けていいぞ。君たちへのプレゼントだ。明日以降、特訓の時もこれを使って欲しい」

 黒江たちは黒い紙袋を覗き込む。

「制服、ですか?」

 最初に目に付いたものはそれだった。

 取り出してみると、それは第三高校の制服だった。

 濃紺を基調としたブレザーだ。胸ポケットには羽根を模した校章がある。ボタンは黒。男子も女子もブレザーと同色のネクタイ着用が義務付けられている。男子はグレーのズボン、女子はグレーのプリーツスカートだ。

 一見、今、着用しているものと変化はないが、まさか……。

「改造制服だ。大事に使ってくれたまえ」

 そうだと思った。

 樋春に説明を求めると、

「防弾、防刃構造になっているのはもちろん、内ポケットが大量にある。選定式は長丁場だからな。武器や食料なども携帯可能だ。過信はしないで欲しいが、自分がそういったものを身につけていることも加味した上で、戦闘に臨んで欲しい」

 とのこと。

「ん? これは?」

 紙袋の中にはさらに二つ、見慣れないものが入っていた。

「小型通信機だよ」

 一つは、ワイヤレスイヤホンのような形をしていた。

 耳にひっかけるタイプのもので、かけてみると、フィット感が心地良い。これなら何時間でもしていられそうだった。

 もう一つは、リストバンドのようなものだ。

 手首につけてみると、これも、パチっとはまる。

 手首を激しく動かしても、取れそうになかった。

「スマホがないからな。作るしかないんだ」

 樋春はさらっと恐ろしいことを言う。

 改造制服もそうだが、こんなもの、どうやって作っているのだろうか。

「原理としては、ワイヤレスイヤホンとスマホの関係と一緒だよ。耳につけている方で、音も聞こえるし集音もしてくれる。手首につけるバンドの方で、誰と話すのか決める形になる。グループで話すこともできるし、個人間で話すこともできる。上空を飛び回る人間もいるからね。こういう通信機でもないと、連携が成り立たないだろう? 大事に使ってくれ」

 一年生四人は早速、通信機を試しに使ってみる。

 手元のバンドは簡単なボタン操作のみなので、説明がなくてもすぐに理解できた。

 スマホ操作よりも簡単なくらいだった。

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