雪花のお父さん!!僕を雪花の護衛から外してください!!
何を書いているのか、解らなくなってきた…とりあえず、3話目!!
雪花とやり合っていると、豪邸が見えて来た…相変わらず、この家デカいな…本当にどうやってこれだけの土地と建物を手に入れたんだ…いくら大企業だからと言って…限度があるだろう…
そうこうしている内に、家の玄関までやって来た…毎回思うが…玄関まで、車で10分って…広すぎないか?
「それでは、早速ですが、絵馬様へ報告をお願いします。」
「…解りました、師匠…さっさと終わらせてきます…」
「よろしくお願いいたします。絵馬様は今の時間帯でしたら、書斎に居られます」
本当は、すぐにでも、部屋に戻りたいのだが、帰ってきたら、報告するように、雪花のお父さんに言われている…
しょうがないので、俺はさっさと雪花のお父さんの所に行くことにした…
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やっと着いた…玄関から、書斎まで…ざっと、10分以上歩き通したぞ…道に迷わずに歩いて、この時間って…やっぱりこの屋敷広すぎだろう!!
「何をしているの?さっさと入るわよ!」
…当然のごとく…雪花もいるし…
「なあ、雪花、報告するだけだから、雪花は居なくてもいいんだぞ…」
「嫌よ!目を離したら、貴方何をするか解った者じゃないし…」
何で毎回俺に対して、辛辣な言葉を投げかけるの!?本当に!!
「…はあ、解った…とりあえず、邪魔をするなよ…」
そう言って、俺は、意識を切り替える…
優先度が低い事柄を全て、頭から消去し、今必要な情報だけを頭の中にピックアップする…
そして、俺は、書斎のドアをノックして、入った
そこには、若い風貌を持ちながら、厳格な雰囲気を纏っている。雪花の父親、絵馬がそこには居た…
目つきの鋭さ何か、雪花の怒った目と似ている様な気がしないでもない…
「失礼、親衛隊、流甲斐、報告に上がりました!」
「…毎回いうがこちらから返事をしてから入ったらどうだ…まあもう今更か…それで、今日は何事も無かったか?」
「今日は一日何事も無かったですね。教室内に不審者は入っていません」
そう俺は、断言をした…眠りながらでも、教室内だけなら、だれがどこに居るか位は全員解る。その中に、不審な人物、動きをしているのが居れば、すぐに解る。
「学校内に取り付けている防犯カメラを確認もしていましたが、不審な人物もいませんでした」
半分眠りながらも、机の中に隠している小柄のモニターで学校内を見回っていた…一応、不審な行動をしている人物は今日は一人も居なかった。
「他の親衛隊の人達には、防犯カメラの死角になる所を学校内を見回ってもらっていましたが、異常なしという事です」
そう、防犯カメラだけだと、どうしても死角が出来る、だからこそ、他の親衛隊の皆様には、その死角を見回ってもらっている…
「‥‥毎回申し上げますが、もう少し、財閥の問題が解決してから、学校に通った方がよろしいのでは?今の所、何も起きていませんが、別の財閥が動き出したら、この防犯では、どうしても足りなくなりますよ…」
そう、俺がここまでしているのは、今財閥の間で派閥争いが激化している為だ。それこそ、財閥の当主だけでは無く、跡取りを含め、死者を出す程の…
最近ニュースで財閥関係者の死亡が連日報道されているが、それは、秘密裏に暗殺をされた可能性が高い…
理蜜家は中立を維持し、派閥争いには参加していないが、それすらも、目障りだと考えている人達は多く…
刺客を送られたのは一度や二度では無い‥‥
「だからこそ、お主を雪花の傍に置いておるのだろう…」
「お言葉ですが、俺自身、戦闘能力は低いですよ…それこそ、別の親衛隊の人達の方が、身体能力はどうしても上ですし…」
そう、俺自身、運動能力はめちゃくちゃ低い…下手をすれば、そこらの一般人と同じ位かそれ以下の筋力しかない…
これは、生まれつきの筋力量が絶対数が少ない為、いくら鍛えても他の人達より、力勝負には負けてしまう…
まあ、だからこそ、技術を磨いてきたのだが…はっきり言って、護衛に関しては、雪花の盾になる時も絶対来るだろう…
その時に、俺の身体は貧弱すぎる…だからこそ、別の人物に変わった方が良い、その事を何度も逝っているのだが…
「…確かに、お主より、身体能力が高い者は沢山いるだろう…」
「だったら…」
「…だが、雪花の護衛には、お主以外におらぬそう私は考えておる。それは、界も同じ見解だ。」
「いや、師匠を雪花の護衛にすれば…」
俺は、駄目元でそう言ってみる…いや、師匠が駄目だとしても、別な人に頼めば…
「界は私の護衛だぞ…第一、彼には、別件を与えている。下手をすれば、何日か、外に出るかもな…」
「…えっまじ?」
いけね!素でいっちゃった!!えっというかまじで?!護衛の要ともいえる師匠を外に出す…それって、それだけの案件が出てきちゃってる事?!いや、本気で大丈夫なのか?雪花の守り…
「…安心所為、今回の件は派閥争いとは別だ…」
その言葉に俺はホッと安堵する…そうか、派閥争いが更に激化したわけでは無いのか…
だが、だとすると、何だ?師匠が動かなければ、いけない案件とは…
というか!!師匠が居なくなったって事は、他の人達も…どうしても忙しくなるよな…だって、師匠執事だけど、親衛隊の中心人物だったわけだし…という事は…
「…失礼ですけど、他の人に俺の立場を任せるという事は…」
「出来る訳が無いだろう、ただでさえ、人手不足だと言うのに」
ですよねえ!!いや諦めるな!!
「いや!俺雪花と同じ学生ですよね!!俺より人生経験豊富な人材の方が、絶対いいで…」
「他の者に、雪花の護衛の指揮官を任せるつもりは無い!」
今まで物静かに喋っていた雪花のお父さんがいきなり、力強くそう言い放った…
…断言されちゃったよ…おい…
「…話は以上か?」
「…はい…」
…あそこまで断言されると…どう考えても、これ以上切り出せないよね…本当にどうしてこうなった
まだ、スタートラインすら始まっていないと言う現実