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学校で寝よう

真面目な物語を書いてみようと思って、書いてみたが…なあにこれ?

ある日の昼下がり、外は晴れやかに晴れ渡り、程よい風が吹いている。


季節は春、こんな気持ちが良い日には、眠るのに限る…


俺は、何時もの様に、机の上に頭を乗せ…夢の世界に…


「おい、いつまで寝ているんだおまえは…」


…行かせてもらえなかった…顔を上げるとそこには、俺の腐れ縁である理蜜 雪花がいた…


容姿は華麗の一言、仕草一つ一つに上品さを適え備えている。


しかも、顔自体も整っており、男性なら後ろを振り返る程奇麗である。


その上、財閥のお嬢様ときたもんだ…本当に何で俺と腐れ縁になったのか…本当に解らない…


「何だよ、雪花せっか…人がこれから眠ろうとしている時に邪魔をするなんて…」


そう言うと、雪花は鬼の様な形相をした…


誰だよ…雪花の事を華麗な人物だって言ったやつ…どう見ても阿修羅だろう…


「お前は!!授業中ずっと眠っていただろうが!!しかも今はもう既に放課後だ!!とっとと帰るぞ!!!」


そう言って、教室に響き渡る雪花の怒声…


何と!!もう既に放課後になっていたのか…だったら…


「何だ…だったら、尚更眠ってもいいじゃないか…お休み…」


「お前は!!学校に居る間ずっと寝ているだろうが!!とにかく起きろ!!」


そう言って、俺の身体を鬼の様な形相で揺すってくる雪花…ちょっと待って揺らし過ぎ!!吐くから吐いちゃうから!!


…何故か雪花は学校で俺に話しかけてくると高確率で怒り出すのだが…何でだ?カルシウム不足か?


「…ええ…」


「何で!そんなに嫌がっているだ!!とにかく起きて、帰るぞ!!」


「一人で帰れば…」


「ああ!!」


次の瞬間、襲い来る雪花のアイアンクロー…こいつ…いつものごとくだがとんでもない握力だ…


「ああ…このまま気絶すれば、眠れるかも…」


「そうか!だったら永眠させてやらないとな!!」


そう言って、雪花は俺のこめかみに更に圧力をかける…


痛い痛い!!人体の急所!!的確にとらえていますよ!!この人!!


「痛い!!痛い!!タップタップ!!」


俺は必死になって机を叩く


「反省したか?」


「しました!だから、離してくれ!!」


「そう言って、何度…騙された事か…」


そう言うと、更に力を込めてくる雪花…いや!!尋常になく痛いんですが!!


「はあ、もういい…とにかく帰るぞ…」


ようやく離してくれたのは良いのだが…ものすごく痛みが残っています…これって労災っておりるのでしょう?


「…お前はこのやり取り恥ずかしくないのか、周りからの視線とか…」


俺が、こめかみを揉んでいると、雪花がそんな事を言って来た…


確かにこのやり取りは教室のど真ん中で行われている、しかも放課後と言っても、いくらかの生徒は残っている…結果、ものすごく目立っています…はい…


まあ、俺はもう既に慣れてしまったし、教室に居る人達もいつもの風景という事で、流してしまっているので、人の適応能力の高さを俺は凄いと普通に思った…


それに、周りから注目される理由って…


「いや、雪花が怒鳴らければいいだけだろ?そうすれば、俺も静かに眠れるし、WIN-WINの関係になれるぞ」


「だから!寝るな!!お前は!!私のボディーガードだろうが!!」


いやいや!雪花さんの方が強いですって!!あのアイアンクロー俺なんて真似できませんから!!


「お前が!!私のボディーガードをすると言うから他に護衛を付けなくてもいいとお父様から了承を取ったのだぞ!!それなのに…」


そう言って、次々と小言を言ってくる雪花…本当に誰だよ…この人を華麗だって言ったやつ…


10分後…


「…まだ言い足りないが、車を待たせてある…とにかく行くぞ!」


…車あるなら、俺いらなくねえ?


「やっぱり眠ってようかな…」


「寝るな!!」


アイアンクローが決まった!!はい…寝ないからやめて下さい…本当にすみません…


そうして俺は、雪花に引きずられながら、車の中に入っていくのだった‥‥


絶対俺より強いよね…雪花さん…

続くのか?

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