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お茶会の話

私はお茶会の用意をする。



かぐわしい紅茶、宝石のような色とりどりのお菓子、心の安らぐ花。

茶器や皿も顔がほころぶような美しい絵付きのものを選ぶ。



お客様たちの笑顔を引き出すのが私の仕事だ。



お客様を招待してくるのは私の美しい主で、

主もまた笑顔を楽しみにしているようだ。



招いたお客様は浮かない顔をした少女であったりするのだが、

私が用意した茶席を一目見ればみな揃って微笑むのだ。



目にも美しいお菓子は誰もが幸せになる魔法を秘めている。

口に広がる甘みを思い浮かべれば誰だってうっとりと口角を上げるものである。



お客様を笑顔にする魔法を私は使えるのだ。

お客様が笑顔になるとお茶会は開始となる。



そして、開始と同時にお茶会はストップする。

こうして少女の笑顔は砂糖漬けのまま永遠に保存されることとなる。

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