超短編小説「読書灯」No55
月もない真っ暗な夜中。
私は暗い部屋でベッドにうつ伏せ、一人読書灯を見ていた。
魚の形のオレンジに光る読書灯だ。
私は本も開かずにただ、読書灯を見ていた。
オレンジの灯りが私の体に張り付いて、後ろに大きな黒い影を作る。
影は私の真後ろで大きな怪物の形を成す。
でもこの怪物はいい怪物なのだ。
決して私を襲うことはなく、ただ私を見守っているのだ。
私が目覚めると、太陽がカーテンの隙間から差し込み、外では小鳥が高らかに鳴いている。
私はいつの間にか薄い掛け布団を羽織っていた。
多分これは怪物の仕業だろう。
彼はいつの間にかどこかへ行ったようだ。
私は読書灯のスイッチを切り、ベッドからのそのそと這い出る。
今日も何かが起きる気がする。
私は溢れ出るワクワクを抑えながら、家を飛び出した。
お恥ずかしながら、物語を作る仕事を目指しています。先はまだまだまだ遠いですが、少しずつ進んでいきたいとと思います。
アドバイス、お気軽なコメント待ってます。
毎日1話以上の投稿を目指していて、今日で36日目の投稿です。