理不尽な召喚に怒りを
天野駆は、今ありえない光景を目の当たりにしている。
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『天野駆あまのかけるは、現役高校生16歳だ。
比較的友達は多い方で、勉強、運動もそこそこできた。
部活は入っていなかったが、なかなかリア充な高校
生活を送ってきた自身もあって、これからもこんな生活
が続いていき、彼女でも作ってリア充ライフを送るん
だろうなぁーとおもっていたのだが、…………』
「俺の人生………バグった………」
学校が学級閉鎖となり、暇を持て余した俺は外へ出かけ
て、遊ぶ予定だったのだが、理不尽な交通事故にあい
トラックにひかれてしまったのだ。
(しかもその後ドロップキックをくらうし)
そして今に至るのだが
「ここ?どこだ!?」
「そんなんこっちが聞きたいわよ!」
「そうだよねっって、………君誰?」
「そんなんこっちが聞きたいわよ!」
何だこいつ?同じことしか話さんぞ。
壊れたカセットテープかよ。
「俺は天野駆。君は?」
「私、!私は天野梨花同じ名字だね♡♡
とゆうか君、すっごくかっこいいね!どこの人?」
何だこいつ媚び売りすぎだろ!意外とさっきの初対面
ドロップキックの事意識して機嫌直そうとしてるのかな?
でもやっぱまだムカつくから素っ気ない態度とっとこ。
「そーね、で、ここどこ。?」
「知らないわよ? さっきいったでしょうが。」
「じゃあこの周りの10人くらいの人は?」
「知らない子もいるけど知ってる人もいる。」
「なんで俺を起こした?知ってるやつでもよかっただろ。?」
「うぅーーん? あえて」
「あえてってなんだよ!!俺あえてドロップキックくらったの?!」
「うん」
「……………他の人起こそうか。」
「うん」
もうヤダ帰りたい………。
全員起こした俺達は、このThe魔王の部屋みたいな
ところを見て回った。
「なんかあったかー?」
「いやなにもー」
「何もないわね」
「なんにもないでござるよー」
「私も何もないのです〜」
「何もないのネ」
「なにもないってばよー」
「何もないのですのよ」
「何もないアル」
「なにも……」
「ちょっとまておまえらーー!!」
ちょっとキャラ濃すぎるだろ!
しかも基本パクリだぞ!
ここはコスプレイヤーの集まりかなんかかよ?!
こんな変人共俺1人じゃカバーしきれねーよ。
何か変な服装した奴らが沢山いて戸惑っていたのだが、
納得したわ。
今日コミケでもあったのだろうか。?
クラスのオタク連中から盗み聞きしたなれない単語を
自慢げに使っていると
アホの子が話しかけてきた。
「ちょっとちょっと駆、こんなところにボタンがあるわよー。!」
「ちょっと見してみろ。」
興味がないといったら嘘になるが、嫌な予感がするのでみてみると…………。
「うわぁーーー………」
これを見た瞬間この部屋の主は馬鹿だと確信した。
「『押せ面白い事が起きるぞ』って書いてあるわ!
これは押すしか………」
「ばかっっ!押すな……、」
止めようとしたが、一歩遅かったようだ
そしてこのバカは、この部屋の主のバカを上回ったようだ。
「我を呼んだか小さき小人共よ。!」
「呼んでないんで帰ってください。マジでお願いします!!!」
「嫌、そんなガチで頼まれても帰れないんですけど」
「じゃあなに? 要件は?」
「え!?呼んだのそっちだよね?」
「やっぱり用ないんで、かえってくださ〜〜い。」
「何お前?喧嘩うってんのか?………嫌、しかし我も嘘をついた。ここへ呼んだのは我だ。」
『えっ?』
じゃあここの部屋の主ってこいつ?
とゆうかトラックにひかれたのもこいつのせい?!
「どうゆう事でござるか?説明してほしいでござるよ。」
「そうですよ〜、私達は交通事故を故意的におこされてここにきているのですから〜。」
そうだそうだ、と苦情がとびかう。
そりゃそうだ俺も気になる。
「そうだな、それじゃあ説明しよう。」
奴は(部屋の主)ゴホンッ と咳払いをした後に説明をしだす………と思った。
「説明する前に1つやってもらいたいことがある。」
俺は恐る恐るきいてみる。
「な、何をだ?」
「なぁ~に、ただのくじ引きだ。
赤が出たらあたり、出なかったらハズレ。」
なるほど確かに単純だ。たが、
「ハズレたらどうなるのかしら?」
「………気にせずに引いてはくれないか?」
『嫌だ』
「で、ですよネーーー………それじゃあ簡単にゆうとこれからの人生がかかっている大切なくじ引きだ。」
「人生って何のことアルか?」
「それは教えられない。それ以上詮索するなら……」
【くじを引く権利を剥奪するぞ。】
「それと、くじがひけなかったら、存在できなくなるからね〜〜。」
俺はここに来て初めて恐怖とゆうものを感じた。
(コイツはこんなに適当なのに。)
声を出すのも拒まれる場面で俺はおそるおそる
「ひ、引くしかないな、これは。」
「で、ですわね。」
「クジを出してほしいのです〜〜。」
「いいだろう。」
とゆうかこんなタイミングでもキャラは崩さないんだな。
こいつらに素直に感心しながらも、くじをひく。
「で、では引くがいい。」
「行くぞみんなッ」
『せーのっ』
くじを引いた途端、静寂が訪れる。
「お、お、俺が、赤だ。」
まさかの俺だった。
だってだって10人以上もいるんだよ。
俺だとは思わんじゃん。
「赤のもの。こっちに来い。」
「は、はい。」
なんか緊張して敬語になっちまったぜ。
とゆうかなんで俺だけ?
というかなんでコイツあいつらに指差してんの?
「では、……………消去。」
『うわぁ、うわぁぁぁーーーー、何だこれ!?』
あいつらの足下に魔法陣のようなものが浮かび上がったその次の瞬間
「シュゥンッッ!」
「き、消えた。!」
「消えたんじゃ無い、消しだんだよ。」
へぇ〜~そうなのって、
え?、な、なんかこいつ今意味深なことをいったよな?。
「け、消した? どうやって?」
「ま、魔法でかな?」
「ま、魔法?何だよそれ、それに何だあたりって?、とゆうかお前だれたよ。何故俺達をここに呼んだ。俺、俺も消すのか?」
恐怖で頭がいっぱいになった俺は、いままで気になっていたことすべてを吐き出した。
「落ち着け、落ち着くんだ。今説明しよう。」
ゴホンッと咳払いをし、説明をしだす。
「まず何故奴らを消したかだ。それは、消して異世界に
【生まれかわさせる】ためだ。」
「うまれかわさせる?、転生?みたいなものか?。」
「そうだ お前も今からとんでもらう。」
「なんでだ? 何か理由でもあるのか?。」
トラックにひかれたんだ、それ相応の理由があってほしい。
「それは、 我がその世界の【魔王】で、我を楽しませてくれるような奴が1人もいなかったからだ。」
は? とゆうことは?
「お前、そんなことの為に俺はトラックにひかれたんだぞ。! しかもお前魔王って、」
「だってーしかたなかったんだもん。とりあえずドンマイ!」
クッソッ! こいつ舐めやがって。
「で?、なんで俺達なんだよ。」
「何がた?」
「なんで俺達が選ばれたんだ。?
人間は、70億人以上いるんだぞ。
しかもピンポイントで全員日本人だし。」
「それは、日本人って魔力が多い人が沢山いるのだ。
そして君たちは特別魔力が高かかったのだ。特にお前がな。
あぁ、あとあのくじ引きは、魔力が高い奴に赤い棒がもたさるように細工してあるんだ。
あれをやらせたのは、お前が本当に魔力が高いか試しただけだ。」
「俺って魔力が高いのか?」
「そうだ。なのでお前には、
【勇者】になってもらう。」
「はぁー?勇者?」
「そうだ。」
え?俺勇者になっちゃうの?
「勇者って?なにをするんだよ?。」
「お前は、勇者となり、さっきいた12人を探し出し俺を倒してもらう。まぁ、ゲームみたいなものだ。 まぁ無理だろうがな。」
「なんで12人を探し出さなきゃならないの?。」
「それは、奴らの力を借りなければ、我を倒すことはできないからだ。」
おっと、なんか面白そうかも。
「探し出すって、あいつら転生して容姿がかわってるんじゃないか?変わってたら相当探すの困難だぞ。あいつらも多分気づかないと思うし。」
「安心しろ。容姿は、同じになっている。しかし、
奴らの【記憶はもう無い】。だから奴らの中でお前の事を知っている奴はいない。」
おっとすごく意味深なことを行ったぞこいつ
記憶がないだと。
「記憶を消したのか?。」
「そうだ。だが安心しろ。お前の記憶は消しはしない。
消したらもう絶対に会えないからな、お前達。」
「まぁそれは、ありがとう。
それで、その世界ってどんな世界だ?。」
「その世界は、魔王によって魔物モンスターがはびこり
だいぶやばい状態なのだ。」
「いや、魔王ってお前じゃんか。」
「うるさいっ、………とりやえず、俺を倒したくば奴らを探し出せとゆうことだ。それで、我を楽しませてくれ。」
適当だなこいつ。
「わかった。それで、そこの世界って魔法とかあるの。」
「当然だ。」
「マジで!」
予想はしてたがやっぱりあるとうれしいな。
……ちょっと、目をキラキラさせんなって顔をしないでもらいたい。
「で?どうやって魔法をつかうんだ。」
「これを使え。」
なんだこれ?ってこれは、
「スマホ?」
「お前らの世界では、この形状をしたものをスマホとゆうらしいが、この世界では、写真をとるだけで自分や相手のステータスが見れて、魔法を覚えるのもワンタッチでできる超レアアイテムなのだ。」
「え?そんなものもらっちゃっていいのか。?」
「あぁーいいぞ。それくらいないと面白くないしな。とゆうかそれあっても我には勝てんしな。わっハッハッハ!」
何だこの野郎、絶対にぼこぼこにしてやる。
「まぁ~お前を倒すためにあっちでもいろいろ頑張ってみるよ。」
「そのまえに。奴らを探す手がかりになる、奴らの名前を教えておこう。」
「名前? ………分かった。」
「では、1人1人おしえていくぞ。
・♂アベル
・♂アラン
・♂エメ
・♂アルベルク
・♂ベルナール
・♀セリア
・♀クロエ
・♀シャルロット
・♀コレット
・♀アンヌ
・♀エイミー
・♀アリス
そしてお前の名前が【ゼノ】だ。」
「俺の名前はいるのか?」
「当たり前だ。駆とかだったら、変な名前だなーっていわれるぞ。」
変な名前だなぁーってゆうのはお前だけだよ。
あとこんなかっこいいラノベのキャラみたいな名前
あいつらにあうかなー?
「今、あとこんなかっこいいラノベのキャラみたいな名前
あいつらにあうかなー?って思ったろ。」
「なんでそんなピンポイントで分かるんだよ、!
心でも読めんのかよ。!」
「そんなのどうでもいいだろ。
それよりお前らは本物のラノベキャラのようなものだろ。そんな名前、意識しなければ気にならんよ。」
「とゆうか1番気になってた奴聞いていいか?
この世界で、お前を倒したら何をしてくれる?」
「我にその質問の拒否権はあるのか?」
「ないっ」
「ですよね~ーー。
ではゆうぞ。………世界の半……」
「言わせねーよ!。」
なんでこうどいつもこいつもメタいんだ。
もっと考えてからものを話せよ。
「まぁーなんでもいいさ1つ叶えてやろう。」
「マジで適当なんだな。
嫌、もういいや。」
どうでもよくはないが、これ以上長引くと俺の人生の時間がもったいない。
「とゆうかそろそろとばさなくていいのか?。」
「お前からゆうとはな。」
「好きで行きたいわけじゃないが、しかたなくだ。」
「それではとばすぞ。!」
緊張からなのか、これからの人生の恐怖感からなのかわからないが、
思わず俺は目を閉じてしまった。
「消去ッ!!」
「シュゥンッッ!」
「転生!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~
寒い。
何か不思議な感覚だ。トラックにひかれた時と、どことなく似ているきがする。
痛くも苦しくもないが、ただ寒い。
俺は異世界に来たのか?。 まぁ魔王の部屋も異世界のようなものだったけど。
とゆうか本当に寒いぞ!。
このままでは凍死してしまう。
助けを呼ぼう。
そう思った俺は、声を出せるだけの声量で助けを呼んだ。
「あうあうあー」(たすけてー)
あれっ?………もう1度
「あうあうあー」(たすけてー)
あれっ、あっれれれれー…………あっッそうだ!
そういえば、歯がないから話せないんだぁぁーー!!!。
「あうあうあー」(たすけてー)
「あうあうあー」(たすけてー)
「あうあうあうあうあー」(助けて、助けてくれーーーー!!ぐわぁぁぁーん!!)
今にも涙が止まらなくなりそうだ。
異世界勇者、初日で脱落とか洒落にならんぞ。
「ザッザッザッ」
だ、誰か来たぞ。
(たすかったー)
と、思ってしまった自分があほらしい。
「なんだこよこのガキw」
「知らねーよw
とゆうかw可愛そうだから一緒に遊ぼうぜw」
「ガキと遊ぶならキャッチボールだなw」
「んだなw じゃ、こいつがボールでww」
おっとなんだこのクズ野郎共。
とゆうかやばい、キャッチボールのボールになっちゃう。
「ほれ行くぞw せーのっ!」
やばいっっ!!
この時の俺は、本能がそうさせたのだろうか。
気がつけば、俺は炎を体からだしていた。
「うわっ、うわぁぁぁーーー!!!」
「なんだ、なんだよこのキモいガキは!!」
「あうあうあー!」(なんだこのやろう!)
「お、おい逃げるぞ!」
そう言いながらムカつく野郎共は走って逃げていった。
「あう、あうあうあー」(ふ、ヘタレめ!)
いやースッキリしたー。
とゆうかこれが魔法なのかな?
「ザッザッザッ」
おいおいまたかよ。
そう思った俺はは、やっぱりあほらしー。
「これは、……赤ちゃんだ!。
さっき変な奴らが手燃やして走っていったから何かと思ったら、赤ちゃんがいるって、………どうゆうこと?。」
「あうあうあーあうあうあー」(おー、いい人っぽい。あと、すっっげーーー可愛いんですけど。)
こんなこと話せるときは言えんなー。
正直梨花に似てるかな?(正直あいつ黙ってればかわいいもんな。)
「あれっ?何か紙と、何この四角いの?
【ゼノ】?名前かな。カッコイイな。
なんかこう………中二心をくすぐられるとゆうか。
……まぁーとりあえず家連れて帰りますか。」
ま、まじで、
やったぁぁーー!!お世話してもらえるぞぉぉーーー!!!。
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その頃魔王の部屋では………
「や、やばい。
強すぎるぞあいつーーー!!!」
赤ちゃんであれとか、
あんなの赤ちゃんじゃない!。
これじゃあ力借りるどころか、借りずに殺されてしまう。
「これは、はやめに手を打たなければ。」
「コンコン、失礼しまーす。」
ドアにノックをしながら入ってきたのは俺の部下の?
「お前だれだ?ここには俺の部下しか
はいれないはずだが?名を名乗れ。」
「私、私ですか。?
覚えてませんか。なら、
あなたに名乗る名前なんてありませんよ。
この【グズ】が。」
「何だこの野郎。お前なんかしらんよ。
それより、我に喧嘩を売ろうなど100万光年はや………」
「遅い、【消えろ】。」
魔王の周りに魔法陣が浮かび上がる。
「ぐおグオォォォお前絶対にたお、す、………」
「ばぁーいばぁーい。」
そして、
「転生。」
「シュゥンッッ!」
『あなたに私は【殺せませんよ】。』
「魔王さん。」