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誤解
俺は誤解していた。
すべてを終わらせてくれるのは葛西の者だと思っていた。
しかし、違っていた。
今回の悲劇は俺が招いたものならば、俺の手で幕を降ろさなくてはならなかったのだ。
俺は選択から逃げてきた。
そして、もう一度儀式を行おうとしていた。
だが、久人が答えを導いた。
悲劇を終わらせるにはそれ以上の悲劇で壊さなくてはならない。
その悲劇を背負う覚悟がなくては、この悲劇はいつまでも繰り返される。
今夜、儀式は中止となるだろう。
すべてが終わったときに遺す手紙ももう書き終えた。
これで今度こそ、すべてが終わるだろう。




