37/42
手紙
葛西晴久様
前略。あなたにお詫びしなければならないことがございます。
私はあなたの弟である宗治さんを私の生まれ育った島のために私の妹ともに殺しました。
それこそが島のためであると信じ、私は当主として二人を殺しました。
ですがそれは過ちでした。
妹は私を恨みながら最期を迎え、島は禍を引き起こし、多くの命が失われました。
すべて私が選択から逃れ、招いたことです。
今日、私はその責を負うため、妹の望みを兄として叶えるため死を選びます。
宗治さんからあなたが憑き物落としを生業にしていると伺いました。
おこがましい願いとは存じますが、私の死後、島の禍を鎮めてはくださいませんか。
それが私が当主として島の者にできる責の取り方にございます。
國守 譲




