8、幼児期②&幼少期①◇
ファリアside
はぁ………今日も全然進まなかった………
私はあの子、リュートが生まれてからこの魔力学問の研究にいっそう勤しんでいたの……
ただ、あの子には大変な思いをさてしまっているわ………………
わたしも、魔力なしだったからつらさは分かるわ………
なるべくあの子には魔力を持つまではなるべく魔法に興味をもっては、ほしくはなかったんだけどね…………
……………ついに聞かれちゃったなぁ
…………………
……………
………
…………はぁ、だめだ、集中できないな…………。
まず、整理してみましょうか………
魔力は魔力管を通って魔力が入り込むのよねぇ………
で、入り込んだ魔力は、肺、心臓、脳、肝臓などすべてに存在しているのよねぇ………
で、過去の資料を見るとこれは魔力管の蓋を解放した人も元からある人に比べて、低いけど体全体にあるのよ………
………その低くなっている原因はなんなのよ。
うぬぬぬぬ………
だめ…だ………
まぁ、低くなっている原因は場所と体の2つにあるはずなのよ………。
場所の方は大体もう検討は着いているのよ…………
出産は、それぞれの家でするのだけれど魔力を解放するところは、同じなのよ……
それも、その場所では常日頃魔力が色々なこと、治療や、催眠などで使われているのよ………
恐らく、それで低くなっているのよ………。
データでも、魔力を良く使うところで解放した人は低め、魔力をあまり使わないところでは高めなのよね………
ただ、データが少ないがやっぱ10年に一人だから少ないのよねぇ…………
まっ、出産で代替わりの実験をして貰ってるんだけどね…
出産するところに魔力を放出する特殊なものをおかせてもらって、それで生まれた時の魔力の平均より高ければこれは実証されるのよ。
結果は、もうちょっとかかるしなぁ…………
もう、今日はいいかなぁ……
リュートと遊ぼうかな
…よし、そうと決まれば、早速行こうかな。
何して遊ぼうかなぁ?
魔獣がいるからそんなに外で遊べないし、外に行こうかな………
あっリュート、前にあげたのでお絵かきしてる………
「リュート、なーに描いてるの?」
そう言って覗き込むとそこにはなにかスライムのようなものが書いてあった……
「えっと………人を良くみたら見えたもの……」
…………なんというか、毎回毎回思うんだけどホントに2歳なのかなぁ?
鑑定で見つけたのかな?
「鑑定で見たの?」
「うっ…うん………」
………あれ?鑑定ってこんなの見えるなんて言ってたっけ?
なんか文字がバッと頭の中に浮かぶんじゃなかったけ……
リュートが持ってるのは違うのかな………
「えっと、どういうものなの?」
「うんとね、この緑っぽいのがミコトンドリアっていうので空気を使ってここで動くもとを作るんだって…………
で、この紫が、人の情報が入ってるの……で、この青いのとか黄緑とか茶色のなんだけど………魔力が入ってるの………僕のにはうさぎさんのとかお野菜のとかお母さんのとか「ちょっとまって!」」
えっ!どういうことなの?
こんなこと、なんの学問書にも載ってなかったよ…………
でも、鑑定らしきスキルがウソを言うことはないのよねぇ…………
もしかしたら…………そこに私の疑問の答えが眠ってるかも…………。
「ねっ…ねぇ、おかあさんの研究、手伝ってくれない?」
ファリアsideエンド
リュートside
「ねっ…ねぇ、私の研究、手伝ってくれない?」
……どうしてこうなったーーーーーーー!!。
…………ただ、神眼の鑑定で僕の体を見たときに見えたものを書いていったんだ。
神眼で鑑定したときに一緒に自分の体のことが浮かんだんだ……
しかも、それが結構なグロさなんだけどね………まぁ、それはあのうさぎさんとかでもうなんか慣れちゃったからなぁ………
まぁ、それは置いておこう……
でそれをスケッチしてたんだけど、途中でズームできることに気づいたんだ………
それでズームしていったら細胞が見えたからこんなグロいのを描くならこっちを描こうと思って描いていたんだ。
こっちだとあんまりみえないしね……
そうしたらお母さんがやって来たから、素直に話したらなんかこうなっちゃった………
まぁ、やることないし、自分のためにも手伝うか………
「うん、僕、やるよ………なにをやればいいの?」
「その魔力が入っているものっていうのを見てほしいの………」
まっいいか。おそらく、俺の魔力解放にも繋がるんだろうしな………
「わかったよ!お母さん!で?誰のをみればいいの?」
「まずはお母さんを見て」
「うん」
そう言われたので見てみることにした。
「あっお母さん!お母さんの魔力がはいってるもの……うーん魔力袋でいいや、その魔力袋にはね、お母さんの魔力しかかないの……」
ちなみに魔力を詳しく見るとその個人の魔力がみれる
名前:ファリアの魔力
水と風の魔力が含まれている。
ってなかんじでね。
「俺の体には俺以外の魔力がいっぱいあるのにお母さんにはお母さんの魔力しかないね……」
「なるほどね…………ありがとう、これからもよろしくね」
そういって俺の頭を撫でてくれた………
…………こういうの前世のお母さんはしてくれなかったなぁ。
まっ見たことないし、当たり前か…………
それから、8年後、俺が10歳の時についに完全な解決法が判明した……
あれから、お母さんと俺は色々なところへ出かけた………
元魔力なしの人のところにも訪れた。
元魔力なしの人の魔力袋は他の人に比べ、少なかった。
そのあと少なかった原因がわかった……
あれから最初に町にいたときのことだった。
今まで毎日俺は自分の細胞にある魔力袋の観察をしていた……
そんなときあることに気づいたのである……
俺に含まれていたお母さんの魔力が少なくなっているということに………
それをお母さんに伝えた所、ある仮説を立てたんだ……
魔力は入れ替わらなくてはいけないということだ。
これの実証には最終的に6ヶ月かかった……
最初は1ヶ月間ずっと同じ魔力を含んだものを食べるだけだった。
魔力を含んだものを食べると俺にその魔力袋が増えるんだ。
これは元から魔力がある人には起こらないんだ………
で、食べた結果それ以外の魔力は少し少なくなっていたんだ………
でもホントに少しだったんだ。
だから、それからどんどん長くなり5ヶ月かかったって訳だ。
はぁ、つらかった………
お母さんは、魔力が含んだものを食べさせてくれた……
また、武術の訓練もしてくれたんだ……………
めちゃくちゃ厳しかった…………
あっ世界の知識閲覧も貰いました………
ただ………まったく使わなかった…………
まっいずれ使うんだろうな……
一番収穫だったのが、あたらしい魔力なしだった………
この魔力なしはあの巫女母のお客だった……
そのため、研究をしていると知っているので、許可をとってもらい俺らがその子供を見せてもらえることになった………
その子供は、綺麗な女の子だった……
名前はアイラだといっていた……
黒髪の静かそうな感じであった………
その時のことを少し思い出してみよう
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少し、おどおどしていたので、挨拶して緊張を解してみることにした……
「こここここ、こんにちはアアア、アイラさん…」
やっちまったーーーーーーーーーーーーー。
俺……ここ10年……女の子と喋ることなんてなかったから、俺が緊張しまっていた…………
そう考え、やっちまったと焦っているとアイラは肩を震わせて笑い始めた。
「あはははははは……あっごめんなさい……」
「うっ…ううん。ごめん、こんなかわいい女の子と話すのは始めてだったから…………」
「かわいい///………ありがとう……」
顔を赤らめ、はにかんでくれた……
かわいいいいいい!!
「……ところで、あなたのスキルってなんなの?
私達はスキルをもっているものなんでしょ?
」
「ん?ああ、お母さんが言うには鑑定だって……」
「そうなんだ。私は、闇の魔法なんだ……」
ん?でも魔法って……
「あっ魔法って魔力がないと使えないんじゃっていう顔をしてるね?
違うんだ……えっとね、スキルの魔法っていうのは自由に操れることなんだって……だから、私は闇を自由に操れるんだ。こう言う風にね」
そういって、アイラは自分の陰を操って見せた……
…………なんか……すごいなぁ…俺の神眼とは違ってかっこいいなぁ………えっ?世界の知識閲覧?知らんな……