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7、幼児期①◇

あれから、2年たった……。

あのときからお母さんは俺の面倒をみつつ、何かの研究をしているようだ。

度々、魔力がぁ~とか、ここの魔力がぁ~って言っているので魔力の研究をしているのだろう……


あっ父親はいないようです。この2年間時おり母親が何か写真のようなものを見ながら泣いていたのでおそらくそうなのだろう…………

………何があったのか知らんが泣かせるようなことしてんじゃねぇよ。



俺はだが、身長も伸びている……あれから、半年後に離乳食を始めた。

それまでは聖なる乳だけだったが、やはり半年もそれだけだと飽きてしまっていたので良かった。

それから着々と食べれるものを確認して いった。

その時に初めてお母さんの魔法を見た。

離乳食を食べているとき、いつもは見ないものを食べた時、それは起こった……。


いきなり、激しい痒みと痛みが襲ってきたのだ。

そう拒絶反応だ。


いやー、あの時はホントに驚いたなぁ……

お母さんはその異常に気づいたのか、慌てながら、俺の痛みと痒みがある所に手を当ててキュアリアと唱えた。


するとどうでしょうか。なんと!痛みも痒みが消え去ったんですよ。

いやぁ、凄いなぁってぼーっと感心していたら、お母さんが泣きながら謝ってきたので頭を撫で、笑ったらお母さんも泣きながらではあるが笑ってくれた。


で、そんなことがありながらだが半年前に離乳食は終った。

歯が結構出てきたし、歯ごたえのないのも結構辛かったので嬉しかった。


最初のご飯は、俺ように小さくしてくれたステーキだった。

昼頃に近くでなんかとげとげしい、うさぎを狩ってきていたので、おそらくそいつだろう。

名前は、針うさぎだっけかな……

神眼の鑑定で見てみるとこんな感じ……

名前:針うさぎ

状態:死亡

HP0/100

MP15/15

とまぁ、こんな感じだった。


で、そのステーキを食べた感想だがなんというかとても満ち足りた食事だった。

めっちゃうまかった。柔らかいし、お肉を噛む度に肉汁が出てくるのだ。

それから、度々…といっても1ヶ月に10回ぐらいだが出てきた。

おそらく、ここら辺で捕れるのだろう。

毎回毎回、氷で串刺しになってたり、何かで切ったような後だった。

剣自体見たことがないのでおそらく風魔法みたいものでやったのだろう。


あっ、神眼のことは鑑定みたいなスキルとして、お母さんには教えました。

教えた時にお母さんは泣いて喜んでいたので良かった。

聞くところによるとこういったものは魔法でもできるがスキルの方が使い勝手がいいらしく、もしお母さんの研究が失敗したとしても働き手には困らないらしい。

勉強もやるようになった。

勉強自体は、ちゃんと座れるようになってから、絵本は無かったのでお母さんの地面に落ちていたものを見るくらいだけどね……

で、どう勉強しているのかというと神眼で鑑定するとそれが理解できるのだ。

いやぁ、便利だなぁ……ラオ様様だ。

色々と面白かったよ。

魔力の運用方法とか、魔力の発生条件とか、魔力の解放方法とかね。

今も、勉強……というより記録をつけている。

昨日、色鉛筆みたいなのとノートを貰ったからね。

まっお母さんはお絵かき用として渡したと思うんだけどね……

ただ、こういう記録がのちになんかの役にたつかもしれないからね………

魔力とかがないと戦えなさそうだし、魔力自体、解放できるようなんだが、お母さんは魔力を魔力を解放させる気はないようだしね……



……っと今日はこのぐらいにしておこうかな。これをお母さんが探さないような所に置いておかなくちゃ。

あっお母さんが帰って来たようだ。

「ただいま、リュート!今日はあなたの大好きな針うさぎだよ。

といってお母さんは、いつものうさぎを見せてくれた。


みた感じ今回は風を使ったようだ。

背中から首までザックリいってますわ。


というより……お母さん……グロいです………。

お母さんって、少しなんというかずれているよなぁ………って思うかもしれないけどこっちの世界だとそれが常識なのかな?

命が軽いならもっと酷いのとかもあるだろうしね………

まっお母さんが俺のために捕ってきてくれたんだし、喜ぼうかな?

お母さんもそれを期待しているみたいだしね!



「やった!ありがとう、お母さん!大好き!」


………ふっふっふ、どうだこの返し、完璧だろう?

ポイントは笑顔でってとこだな。ちゃんと、感謝と媚売りは子供にとって必要なことだからな…

「うふふ、よーし!んじゃ、今日は新しい料理を試そうかな、前に町で聞いたシチューっていうのを作ってみようかな………」


おっいいねぇ!

だが、忘れてはいけない。ここは異世界ということをな。

名前が同じってだけで、まったく別のものかもしれないしな……

ピーマンてのがあったから、食べたら辛いのなんの…………

あれかな?青唐辛子の巨大版なのかな?

辛い~って慌ててたらお母さんは苦笑いしながらキュアをかけてくれた………

いやぁ~あの時は辛かったなぁー。


なんか、話が脱線してしまったがまぁ、まずは聞いてみようかな……。

「お母さん、シチューってどんなの?」

そういうと、奥から

「えっとねぇ、茶色の液体でスパイスで味を整えたのだよ。パンに着けると美味しいんだってーーーー」


はい、カレーですね。わかります。

………でも、それもいいねぇ。

数十分待っているとカレーのの匂いが漂って来た………

ごくりっ………

旨そうだ。

そしてやって来た。


「リュート、できたよ!良くかんで食べてね?」

「はーい」

まず、見た目から。

あの、いつも前世で食べていたカレーより、なんというかキラキラしている。

まぁ、それ以外はそんなに変わっていない。

味はどうだろうか………

1口パンに浸けて食べてみた。

「どう?」

………………これは決まっているだろう。

「うまーーーーーーーーーーーーー!!」


めちゃくちゃ旨い。

「うふふ、よかったわ。そんなに喜んでもらって………」


なんというか、やっぱカレーって最強なんだな………

ただ 、ご飯の方がいいが、見たことがないししょうがないだろうな……


~~~~~~~~

「美味しかった~」

食べ終ったがマジで、美味しかった。

今までの満ち足りた感も一番だった。


お母さんは研究する為に俺がいるリビングの隣の自室に行った。

おそらく今は隣の部屋でうんうん唸っていることだろう………。

そういえば、なんで俺って魔力解放しないんだろ………わかんねぇなぁ………


………聞いてくるかな?

思いったら即行動!

という訳でやって来ました、お母さんの部屋の前!

まぁ、なんどもいってるが隣だからかなり近いけどね……

とんとん

「お母さん入っていい?」

「いいよー」

それじゃ、聞きますか!

「お母さん、聞きたいことがあって来たの……どうして、僕は魔力が使えないの?」


そういうとお母さんは困ったような顔をした。

………どこまで話してくれるのかな。

今回は、頑張って根掘り葉掘り?聞いてみようかな。


「えっと……それは魔力が無いからよ……。」


ほう、ダイレクトに来たか………

「なんで魔力がないの?」

「うーん、10年に1人くらいいるんだよ。スキルっていう魔法とは違う能力を持っているから神に愛され子っていうんだ。ほら、リュートは、スキルを持っているからね……」


………もしかしてラオのせいなのかな?

まっ、鑑定便利だし、いいかな……

「魔力はその神に愛されし子だと使えないの?」

「ううん……魔力はリュートみたいな場合は、使えないってことはないの。

魔力管っていう魔力を吸う器官があって、それで回りの魔力を吸うのよ。

魔力には自分に入るだけの量がそれぞれあるのよ……そのため魔力をその量以上吸わないために蓋があるんだけど、閉まっている状態なんだ。

それを一回開ければいいのよ………そうすれば魔力が使えるようになるわ……」

へぇ……

「だったら……どうして僕はそれを開けないの?」

「それはね……これには欠点があるのよ………。

子供のうちに開けるろ魔力がね、人よりかなり低くなっちゃうんだ………それに体力的な問題で15歳になんなんないとね………


だからかぁ………

「でもねぇ………はぁ………駄目なんだぁ…………」

珍しいなぁ。弱音を吐いたとこってあんまりみないし……

「こんなこと2歳のあなたに言ってもしょうがないと思うけど………魔力がどうして減ってしまうのか……それが理解できないのね………」

………うーん。なんなんだろうね…………。

わかんないや………。

「まっお母さん頑張るからね。待っててね?」

「うん、頑張ってね……」

バタン


…………なるほどねぇ。

………まっ、専門家のお母さんがわかんないなら俺もわかんないなぁ。

……………お絵かきでもしてるかな。




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