16、青年期⑦
?side
ふっふっふ、あいつらは兵士の方に行ったな。
今は、この国、最強のランも居ないだろうし、今のうちに王様を殺してやる……
その後は、俺がこの国を乗っ取ってやるよ………
この国の王になったら"あいつ"が手に入る……そうなれば、ランやストラが自由にできるからな……
俺の嫁にでもして飽きたら兵士のストレス解消にでもして役に立って貰おうか……。
さて、王のいる離宮についたな……
「爺やさん、お疲れ様です!」
そう、私は爺やと呼ばれるもの。
しかし、実際は違う。ドラグライト王国に潜入した魔族の男だ。
私には生まれつきのスキルがあって、姿を真似ることができた。しかも、真似たやつのスキルを使うことができたからか誰も私には気づかないようだな。
私が呼ばれている爺やとかいうドラゴンは、ドラゴンの独特の生命力で、強力な毒でも簡単には殺せなかったから毒にしてから監禁しておいた。まぁ、誰も気づくことは無く死ぬだろうな…
「王様はどうだ?」
「状況変わりありません」
では、殺そうか……
「客人が治療法を持ってきたから、姫から王様動かせという命を受けた。いいか?」
「はい」
奥にどんどん爺やドラゴンの姿をした魔族の男が進む………
そして、遂に王様がいる部屋の前に来た。
扉を開けると、石化病に掛かっていたとは思えないドラグライト王と、先程兵士の所へ行ったはずのリュートとストラと監禁しておいたはずの爺やドラゴンがいた。
魔族の男sidエンド
リュートside
いやはや、さすが世界の知識。
今回のすべてが分かっちゃったよ。
あの時にこの爺やドラゴンが監禁してある所へ行ってもらい、救いだした。毒に犯されていたが、そんなものは世界の知識閲覧とスクロール魔法で余裕に解決した。その後はあの神の光で王様を元に戻した。
結構まだまだ行けそうなんだよなぁ。魔力でも増えたかな?
あっ兵士の方には王から許可をとりランに方法を伝えたから今頃、やっているだろうな。
中には7、8倍魔力があるやつもいるため恐らく大丈夫だろうな…。
「お前が爺やドラゴンの姿をしている魔族の男で、目的は、この国をメチャクチャにすることというものは分かっている。」
そういうと爺やドラゴンの姿がドロドロと溶け、青っぽい肌の角を生やした以外は人族ににた男がそこから表れた。
そいつを爺やドラゴンが拘束した。
「なっなぜだ!なぜ分かった!」
チートな世界の知識閲覧によってですが?
まぁ、そんなこと言えるわけがないな。
「言うわけがないだろう?まぁ、そういうことを知る方法があるってことだな」
「くっ……まぁ、そうか………」
そこで王様が前にでて来た。
「貴様の目的は断罪のドラゴンオーブだな?」
そう、こいつの目的は断罪のドラゴンオーブだ。
断罪のドラゴンオーブは、罪を犯したドラゴンを抑えるために使うものでそのドラゴンを一時的に操ることができるものだ。
まぁ、最近では使われないそうだが……
こいつを使えばこの国をどうにでもできるな……
ただし
「本当に断罪のドラゴンオーブなんてあると思うか?」
魔族は動揺した。
「どっ…どういうことだ……」
「どうもなにも、それは抑止力としてのものなんだよ。」
そういうと今度は王様が驚いた。
「お前!どこでそれを!」
まぁ、世界の知識閲覧ですがね、いえないですよ。
「だから、言えませんよ。まぁ、そういうのを知ることができるんですよ」
「……あとで話そうか。今は、そこの魔族についてだ。」
……めんどくさ。言わなきゃよかった。
あっそうだ。
「分かりました。では後で話す変わりにこいつを魔族の国に返しに行ってもいいですか?」
「なっ!?」
「…………なぜだ?確かに我を助けてもらった恩はあるが…そいつは我や民を傷付けたんだぞ」
うむむ、確かにそうだ。
「そうだな………ストラよ。こやつについて行け。ランもつける。」
……ん?
どゆことですか?
ストラも驚いているようだ。
「どういうことですか!?お父様」
「その魔族の首を返す時に慰謝料を取ってこい…それが条件だな。」
………まぁ、いいか。返す以外に目的があるしね。
ストラはなんだか、めんどくさそうにしている。まぁそりゃそうだ。
「爺やよ。そやつの首を跳ねよ。」
それを聞いた爺やドラゴンは首筋にその爪をあて、一思いに切り裂いた。
…………いやぁ。グロいなぁ。
体がびくんびくんってなってるんだけど………まぁ、よく動物とかでこういうのあるからそこまででもないけどね。
いやぁ、それにしてもこの世界に結構染まってきたなぁ。
その切り裂いた首を爺やドラゴンは器用に布に包んだ。
「では、リュートよ。我と話そうか……」
こうして、楽しい楽しいお話しをした。
………………………
………………
………
「………なるほどな。ようするに貴様は、異世界からの渡り人でこの世界に魂だけでやってきて、しかも龍穴の管理人から世界の知識をもらったと………」
すべて白状しましたとも!ええ!
「……にわかには信じられんな。」
まぁ、俺もそう思います……ただ…
「でも、嘘かどうか見分ける魔法を使っているんでしょう?」
そう、ドラゴンの王には嘘かどうかを見分ける魔法がある。
「………ああ。それもその世界の知識とやらにあるのか?」
「ええ?なんでもありますからねぇ。それで色々知れたんですから。」
「………なるほどな。分かった。」
がちゃ
ランがまたまたスピード良く入ってきた。
「王様!全員………石化病完治しました。」
良かった良かった。
「そうか………リュートよ。お主のおかげでこの国は救われた……ありがとう…………………ラン!皆に宴の準備をしろと伝えろ!」
ありがとう……かぁ。にしても良かった。
「リュートよ。お前にも参加してもらうからな?」
……俺とドラゴンって結構大きさ違うんですが。
料理大丈夫かな?
……………………………………
…………………………
………………
………
宴から1週間後、色々と準備が整った。
因みに料理は案の定大きかったが縮小のスクロール魔法を使い食べた。
感想としてはめっちゃうまかった……こう、なんとも言えない味わいだった。
で、用意が終わったため、俺は門の所でまだ、準備中というストラを待っていた。
因みにお見送りには、あの犯人ツートップと魔族に言われた宰相さんと、王様の兄と爺やドラゴンが来てくれている。
宰相さんは、かなりの知性を感じるドラゴンで、逆に王様の兄は、バトルジャンキーな感じだ。
……色々な、あったんだよ。
うん……
その過程で焼いたクッキーも無くなったんだよなぁ……まぁ、少しは保存しておいたからあるけどね?
それに、ドラグライト王国にあるものを使ったものも新しく焼いたんだ。
それはまた、別の機会にでも………
「リュートどの!いいですか!?姫をどうか!どうかお願いしますよ?魔族の国では、何があるかわかりませんからね!ね!」
これは宰相さんだ。
「ええ。分かってます。しっかりと守り通します。」
そういうと宰相さんは引き下がっていった。
今度は王様の兄がでて来た。
「おう、リュート!また、殺ろうな!」
おっ…おう…いきなりですか…………
「ええ、次は負けませんから!」
………因みに戦ってませんよ?ちょっとコカトリス狩りをね。
……化け物はしっかり化け物でした。
あり得ないスピードであのコカトリスの命を刈ってたよ。
まぁ、俺も新しいスクロール魔法で追尾とか、分裂とか作ったからね。
結構いい勝負をしてたよ。
ただ………石化病のブレス受けたのに効かなかったのには驚いたがな……
バサッバサッ
上を見ると王様が来た。
ドスン
「リュートよ……待たせたな。娘の準備はしっかりと終わった。」
そういうと背中から一人の女の子が王様の頭の上に来た。
見た目は、白っぽい肌に白っぽい服、髪は金髪のロング……かなり可愛い感じだ。
「さぁ、リュート!いこう!」
……………………
「…………えっと誰ですか?」
いやいやいや、俺こんな子知らないよ!こんな可愛いんだもの。知ってたら絶対に覚えてるわ!
そう考えていると王様がその子を俺の前に出した。
「ストラよ、指輪を外せ。」
その子は、はい!と言って着けていた指輪を外した。
そうすると一瞬光り、その子がいたところをみるとなんと、ストラがいた。
……………すげぇな。
「リュートよ。そのストラが着けていた指輪は"変化の指輪"という国宝のものだ。…………ストラよ……しっかりな?」
「はい、父様!さぁ、リュート、行こう?」
そういって、背中に、俺を乗せてくれた。
「リュート…ストラをよろしく頼む。そして、一緒にまた戻ってこい。」
「リュート様、しっかりとお守りするのですよ!」
「リュート、姪をよろしくな。」
「リュート様、頑張って下さいな……」
「んじゃぁ、みんな行くね。」
「「「いってらっしゃい」」」
それを聞きながら、ストラは地上へ降りていった………
………………俺。いつになったらお母さんとアイラに会えるんだろう。
申し訳ありません!!
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