14、青年期⑤
俺は今、ストラの背中の上にいる。
ストラの母国、ドラグライト王国へ行っているからだ。
俺は場所は分からない。
"知らない"のではなく"分からない"だ。
ドラグライト王国は雲の上にある王国で浮いている島、浮島の上にあり、風に流されるからだ。
んなの分かるわけねぇよ。
まぁ、ドラゴンには分かるらしいがな。
ドラゴンには他の種族に対して魔力の感知に長けていて、それにより一番多くの魔力をもつドラゴンの王を感知してそれこに移動するらしい。
ちなみにドラゴンの王は完全に魔力によるらしい。
ドラゴンの王となるとずっと王国または近くで魔力の訓練をするらしい。
ストラの父親も100年前から王となっている。
100年というと長いかもしれないがここはやはり異世界だ。ドラゴンはなんと平均で2000年は生きる。
まぁ、そのぶんドラゴンも出生率は低いがな。
今は確か、300匹程度のドラゴンだったと思う。ここ一年で色々調べたからね。
…………個人情報は調べてないよ。
そんなこんなあそこから15分くらいたった時にあいつはやって来た。てか突っ込んできた。
「KYUUUUUUUUAAAAAAA!!!!!」
(あっあぶない!)
ぎりぎりアイラは避けた。
その姿は…そう、いつぞやのドラゴンをくわえていた大きな鳥だった。
たしかストラが言うには天鳥だっけかな?
世界の知識で調べておけば良かったな…
ストラが吠える
「GYAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!!」
それに答えるかのようにこの天鳥も吠える。
「KYUUUUUUUUAAAAAAAAAAA!!!!!!」
睨みあってるなぁ……。
……………………今やっちゃうか。
世界の知識
天鳥検索っと
名前は天鳥
価値:計り知れない。
世界に今60頭いる。
強さ:世界でまだ1匹しか討伐されていない。なお、メテオでやられた。
ドラゴンを抑え世界の生物の中で最強に居座っていた鳥。
性格は穏やかだが、繁殖期のため伴侶を得るのに必至。
どの種族とでも繁殖可能。
頭も良いため自分を受け入れることができるのはドラゴンぐらいだと気づいているのでドラゴンを襲い拐う。
なお、伴侶を愛す愛妻家。ただし、それがいきすぎることがあり、時には伴侶を食べてしまうらしい。
しかも狙ったものの近くに対象者の異性がいると攻撃をする。
時空を操り、小さな異世界に村を作り暮らしている。
拐ったドラゴンはすべて旦那はいない。
そこらへんもしっかりしている。
………………………鳥のヤンデレとか誰得?
俺のあれが初討伐か………。
てか、自分らのところで勝手に繁殖してろよ。
ん?
下になんかでて来た。
頭がいいから近親通しだとこどもが弱くなると気づいている。
すげぇな!おい!
天鳥って頭良すぎだろ!
しかも世界の知識閲覧ってこんなQ&Aみたいなことも可能なのか。
やっぱチートだな。
んじゃぁ、繁殖期ってことは目の前の天鳥は、オスなのかな?
…これでるかな?
おっ予想通りでて来た。
確かにこれはQ&Aのようなものです。
でアンサーですが目の前のはメスです。天鳥がドラゴンかどうかを見極めるのは、魔力感知です。
魔力は目以上に語りますから。性別、気になるものがいるか、伴侶はいるかなどが分かります。
天鳥は特に上に挙げたものをしることができます。しかし、種族はしることができないので大きさで判断しています。
目の前の光景はあなたの魔力が異常なので生んだ結果ですね。
異常言うなや………。
そっか………。なるほどね。
てか、んじゃこの世界に来たときのは拐ってたのか……。
誘拐婚とかだめだろ………。
目の前の天鳥見ると威勢の良さが先程無くなっていて、困惑しているようだった……。
ストラもこんなこと無かったのか困惑している。
…………ストラにやった方法で話してみようかな?
まずはストラに言っておくか……。
ぺしぺし
(ストラ、ちょっとこいつと話してみるわ。ちょっとこいつについて聞いてみたいことがあるからな。)
ストラはその顔をこっちに向け
(でも…………)
(大丈夫だ。それにお前を傷つけたのは忘れてない。)
(………気を付けてね?)
もちろん。
んじゃ話してみるか。
テレパシー、読心っと。
(あれ?でも男のおおきな魔力が……でも目の前のは完全に女、そのうえの人族から………あれ?あれ?あれ?)
(天鳥よ!聞こえるか!俺はこいつ、ストラの上にいる男だ。聞こえたら心の中で答えてくれ。)
(はわわわわ!!なんか聞こえた!なにこれ!?)
(俺の能力だ。なぜここにいる?)
(えっと……男の大きな魔力があったから。私今発情期だし………)
(………そうか。ただ。こっちにお前の求めているようなものはいない。)
(そう……みたいね。あなたの魔力凄いのね……私……帰るね。)
やけになんか素直というか要件言う前に行ってくれるな。
(ただ…)
ん?
(……ううん。なんでもない。じゃぁね。)
そういって、天鳥は飛びさっていった。
(終わったぞ)
(すごい!リュートすごいね!天鳥と戦わずに終わったよ!どうやった?)
そう言ってきたので天鳥の調べた結果と一緒に教えた。
(………天鳥ってそんな存在だったのね。天鳥がいつも拐っていったのっててっきり巣で食べるのかと思ってた。私を気づつけた理由もわかったし、まぁ、いいや。)
ええ!?
(いいんだ!?)
(うん、別に死んでないしね。ただ、拐われたのに食べられたのがいるんだ………)
そういやそうだな。
そうしゃべっていたらいきなりさっきの天鳥のページが出て来て、Q&Aに1匹だけです。
とでて来た。
(一匹だけらしいぞ。)
(……誰?)
誰なんだろ?
おっ出た。
アルグレロというドラゴンで、別の天鳥を好きになって食べられました。
それをそのまま伝えると
(良かった。知らないドラゴンだ。)
………現金だな。
そういや、
(話は変わるが、お父さんをどうしてほしいんだ?)
(………実は魔物が来て、お父さんを石化病にしました。)
(石化病……か)
…………わっっかんねえええええええ。てか、そんなときに散歩してんなよ!
(なぁ、なんで散歩に?)
(………実は治せるものを探しに。)
………まぁ、いいや。
てかまじで石化病でわかんのが石化するってことだけだな。
調べようか……
世界の知識
石化 治療
あった。
石化の治療方法はただひとつスクロール魔法の神の光だけだ。
昔いた、賢者シンジが使えたスキル。
使うには1人だけで使う必要がある。
それ以外には治療方法は、ない…………………………………………………………と思われているが、実は精霊の涙で治すことができる。
…………さすがチート。
精霊の涙、検索。
精霊の涙とあるが、材料は、ドラゴンの血、ユラグラシルの葉、水である。
過去に1度だけ作成された。それを使い、姫を救う薬剤師の話があるが材料はの詳細は失われた。
………ユラグラシルってなんぞや。ユグドラシルじゃないのかよ。
ユラグラシル
ユグドラシルに似ているが違う。ユグドラシルに比べかなり小さい。
毒があるが状態異常治療効果を高める効果もある。
今ではドラゴン王国の街頭樹以外存在しない。
ビンゴぉぉぉぉぉ!
いいじゃん!もうこれでいいじゃん!
(………スクロール魔法はありますから。どうかお願いします!)
(なぁ、他にも石化したやつはいるのか?)
(………はい。30匹程度は。ただ、父様が治ればあとは父様が治療しますから。)
(……そうか。ストラ…国にいったら準備してほしいのがある。治療薬をつくるぞ!)
そういうとストラは固まり、
「GYAAAAAAAA!!!」
(えええええええええ!!!)
吠えた。
…………うっさいです。
~~~~~~~~~~
あれから15分くらい飛んでいるとやっと見えてきた。
雲の上にある浮島。
そうドラゴン王国に!
すげぇ、ドラゴンがこっちに向かってきてるんだが…………。
お知らせ。
これから3日に1回投稿となります。次は6日です。




