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13、青年期④



………よし、準備はOKだな。

お菓子もクッキーだが作ったしな……

あとはっと…この家のすべての家具をあの鳥を保存したところに保存しようかな……


タンスとか、キッチンの道具とかお母さんに貰ったものとか俺が作ったものだから結構愛着があるからね。


ただ問題としてこいつら大きすぎるんだ。

という訳で今回ご紹介する魔法は、フィギュア化するスクロール魔法だ。



いやぁ、スクロール魔法ってやっぱ元がスキルだから結構こういう特殊なものが多いんだよなぁ。


まぁスクロール魔法には調整ができないという弱点って言ってたけど、他にも俺には弱点にならないけど弱点があるんだ。

俺の長所は魔力量と言えば分かるだろうか。

そう、その弱点てのは魔力の消費量が多いんだ。

普通の魔法の1.5倍程度なんだけどね。それでも結構発動させるために必要なプロセスがおおいから想像魔法の方が主流になってるって感じかな。


…話が脱線した。戻そうか。


という訳でパパッとすべてフィギュア化しました。

フィギュア化したものが壊れたらダメなのでついでに固定化のスクロール魔法を使って、壊れないようにしたらOK。

解除は、どの魔法でも、魔法名・デリートで消せるから、そこは楽だね。


いやぁ、スクロール魔法って魔力さえあれば強いからね。やっぱ俺向きだよなぁ。


では、最後にこの家もフィギュアにして、お母さんとアイラの所に行こうかな。


ここからお母さんの所までは、山を越え、草原越え、山を越えれば見えてくる。

…………遠いんだよなぁ。

なんでここに建てたかと言うと魔法の威力が高すぎたからだ。

それに実験もしたかったしね。



まぁ、世界の知識閲覧で本を読みながら行くから歩きはそこまで暇ではないはず。


え?そんな調子で体力は大丈夫かって?


………ちゃんと鍛練はしてたから体力的には大丈夫…………フラグじゃないからな!


さて、出発だ。今は朝の8時だけど、たぶん着くのは4時くらいかな……めんど……


ある山のふもとから1年間暮らした家を跡形も無くしてリュートはお母さんの家を目指し、歩きだした。

~~~~~~~~~~~~~



それは、1つ目の山を越えた草原の途中、リュートが推理小説の【恋泥棒~あなたは見破れるか!~】を読んでいた時に起こった。


ヒュゥゥゥゥゥゥゥ

なにかが落下する音が聞こえ、その音はどんどん大きくなる。

「ふぉぉぉぉぉ、まさかこいつが犯人だったのか!………ん?」


なんか落ちてきてね………

音がどんどん近づいてくるし………


もしかして………やばい!?


だが時すでに遅し


ドッガーンとなにかがリュートの近くに落ち、それにより、砂ぼこりが巻き起こる…………



目に砂が入って痛い!

まったく誰だよこんなとこに落っこちてきやがって!


くそ!砂ぼこりがなくなんねぇから見えない!風魔法で吹っ飛ばすか!


すると突然、ブォンという音と共に砂ぼこりが払われた。


そしてその風を起こしたのはなんと白色のドラゴンだった。


その白色のドラゴンが落ちてきたのかドラゴンは傷をおっていてその白色の鱗を赤く染めていた。


………すげぇ綺麗だな。

なんというか美龍だと俺でも分かるわ

こんなの見たらさっきまでの怒りなんてなくなるわ!


………まずは治療してやろうかな。

それにあれとあれのスクロール魔法を使えば喋れるしね。


という訳で使うスクロール魔法はテレパシーのスクロール魔法と読心のスクロール魔法だ。

これも、そのままだな。

使うと見た相手に思考を送ることができ、読心のスクロール魔法もそのままで見た相手の心を読むことができる。


………ただ、テレパシーは未だしも読心の魔力はバカみたいにデカいがまぁ、そこは俺だしね。余裕なはず。



見た感じかなりの大怪我だし、治癒の魔法はまだ鍛練が弱いからこっちもあのスクロール魔法でやろうかな。


…という訳で治癒に使うのはハイヒールのスクロール魔法だな。

まぁ、一回使ったことがあるが、腕がとれたうさぎに使ったんだが生えた………

まったくもって気持ちが悪い光景だったから思い出したくはないがあれだけのことができるならドラゴンにも効くだろう。



では早速逝こうかな、ドラゴンの元へ。

俺、ドラゴン治したらドラゴンに乗せてもらうんだ!


~~~~~~~~~~

ドラゴンの元までやって来た。

ドラゴンの存在感は圧倒的だった。

最初は土煙を払うために広げていた翼も今では閉じ、倒れこみ、辛そうに震えている。


………まずは治すか。会話はそれからでいいだろ。


「ハイヒール」



やはり、読み通りドラゴンの傷は治った。

ドラゴンもそれに気づいたのか顔を挙げ、俺を見つけたようだ。

……話し掛けてみるか。

テレパシーのスクロール起動!


(おい、大丈夫か?答えるのは心のなかに思い浮かべてくれればいい。)


言った意味が向こうでわかるように脳内再生されてるはずだ。……まじ、この元となったスキルを理解して、このスクロール書いたやつって天才だよなぁ。会ってみたいけどスクロール魔法は昔の…それも生きてるかわからないぐらいのものが多いからなぁ……


なんとなくドラゴンは理解したのかおどおどしながら答えた。


(はい……大丈夫です……あなた様が治してくれたのですか?)


おっ、結構おとなしめな女の子の声だこと……

まぁ、質問にはちゃんと答えてやるか。


(おう、そうだ。ハイヒールを使ったがまだ痛みはあるか?)


そう聞くとドラゴンちゃんは立ち上がり、体を見渡した。


てか立ち上がったからもっと存在感があるなぁ。…やっぱドラゴンは格好いいなぁ。

異世界の代表って言ったらドラゴンだしね。

でも、この世界だと違うのかな?

一番最初の時にあのメテオで落ちてきた鳥に加えられてたもんなぁ…。


ドラゴンちゃんは体を見回すのは終わったみたいだ。

俺も一緒に見てたが別に無かったし、多分大丈夫だろうな。


(大丈夫でした。……ハイヒールなんて使って大丈夫なんですか?あれって光魔法でもかなりの魔力を使うんですよね?)


(へぇ、そうなんだ)


そういうとドラゴンちゃんは呆れたのか溜息をついた。


……俺始めてドラゴンに溜息つかれた人じゃね。


(俺には魔力がすこし他の人より多いんだけどね…)


またまた、ドラゴンちゃんには溜息をつかれてしまった。


(……少し多い程度では使えないはずなんですけどね。)


そんなこどもが恐らく10年に1人ずつ増えていきますけどね。

1年前の時にうっかり口を滑らして、結局すべてお母さんとアイラには言ったからほぼほぼ増えると思うね。魔力だまりは俺が吸った程度の大きさのはかなり大きかったがあれぐらいでも5年で快復するらしいからね。

……うん、絶対に増えるね。


ドラゴンちゃんは考えてこんでしまった。

(これなら父様も……それなら私は…)とかって思ってるからドラゴンちゃんは俺に頼むのかな?

そしてそのお礼はあ・た・し……みたいな?…………ありだな。ドラゴンちゃんは美しいしね。それにまたスクロール魔法使ったら一緒に生活できそうだしね……。


…………ないな。


………てかいつまでもドラゴンちゃんって言うのもあれだし聞いてみるか。

(なぁ、君の名前を聞いてもいいか?)

(あっ私ったらすいません、自分の世界に入り込んでました。私はストラ・ドラグライトと申します。)


………ドラゴンの王国の姫さんだったのか、そりゃ美しいな。

伝承では他の生物さえ惹く美しさがあるらしいからね。納得だ。

てかなんでそんなのが落ちてきたんだよ。

………まぁ、聞くか

(俺はリュートだ。でさぁ、なんでドラゴンの王国の姫さんが落ちてきたんだ?)

まぁ、多分、あの鳥かな?

(実は、あのにっくき鳥に襲われたのです…その鳥は天鳥と人間には呼ばれてると聞きました。

私が散歩に護衛と一緒に出掛けたらあの鳥が襲いかかってきたのです……私は逃げさせられましたがその時にあの鳥に翼を一部切られてしまいここに墜落してしまったのです。


ふぅん。なるほどね…


(リュート様!どうか私をドラゴンの王国まで連れていってくれませんか?)


ん?お父さんは?

(そして、あなた様の魔力を私たちドラゴン属にお貸しいただけませんか?)

そう言ってドラゴンは頭を下げた

(大丈夫、お前のお父さんも救うからな)

そういうと驚いたらしい。

(えっなんで?知って……)

(ずっと心を読んでたからね)


(えぇ…いや!どうかお願いします!)

………時間はあるな。お母さん達には言ってないしね。

(よし、分かった。そこまで言われたらね。)

そう言うとストラは顔をあげ、喜んだ。











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